多部未華子と綾野剛

ジョージ朝倉の恋愛コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の初日舞台あいさつが9月5日に、新宿バルト9で行われ、主演の多部未華子、綾野剛、木村文乃、光宗薫、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が登壇した。

舞台あいさつ/その他の写真

俳優の田口トモロヲが6年ぶりにメガホンをとった本作。仕事も恋愛も、周囲に流されるまま生きてきた梅宮志乃(多部)は、DV体質の恋人・正樹との別れを機に、心機一転。引越をし、そこで出会った隣人で、新しいバイト先の店長・京志郎(綾野)に本気の恋をするが、京志郎には同棲中の恋人がいた……。

映画の宣伝コピー「人を好きになるって…最悪!」にちなんだ質問に対して、多部は「人を好きになるって…タイミングですね。すべてはタイミングだと思います」と恋愛論を披露。一方、綾野は「人を好きになるのは、性(さが)ですね」と語り、「自分自身、あまりラブストーリーの経験がないので、映画を観ても恥ずかしさがあって、何が(演技の)正解か今も分からない」と率直な思いを明かした。

この日は映画タイトルにちなみ、登壇者それぞれが、事前に思い思いのデコレーションを施した1ピースの“ケーキ”を持参。それらをひとつに合わせたお祝いケーキを舞台上で披露した。キャスト陣が和気あいあいのトークを繰り広げる様子に、田口監督は「ここまでデコボコな人たちが集まるのは珍しいこと」としみじみ語っていた。

『ピース オブ ケイク』
新宿バルト9ほか全国にて公開中

取材・文・写真:内田 涼