柏木陽介(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS. 柏木陽介(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

浦和レッズ×柏レイソルは、壮絶な打ち合いになる。過去のリーグ戦の直接対決を今季から順番に遡ってみると、浦和から見て3-3、3-1、2-3、2-1、6-2、2-1。1-0のゲームを挟み、1-3、1-3、1-4、3-2、2-2となっている。浦和が18勝7分12敗とリードするカードは、勝っても負けても、激しい点の取り合いを演じているのだ。2005年10月には7-0なんて、圧勝劇があったほど。

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得点力が低下している浦和としては、柏戦をターニングポイントにしたいところ。『明治安田生命J1リーグ』1stステージは17試合で39得点を量産したが、2ndステージは9試合で11得点とパフォーマンスが低下している。武藤雄樹8ゴール、興梠慎三7得点、梅崎司6得点、ズラタン5得点と1stステージはアタッカー陣が軒並み好調だったが、2ndステージに入ると武藤とズラタンが2ゴール、興梠と梅崎が1得点にとどまっている。1stステージで1得点と不発だった李忠成は無得点、高木俊幸に至っては今季無得点である。

決定力不足が守備の強度を落としている。17試合を17失点でしのいだ1stから一転、2ndはすでに12失点を喫している。前節・横浜F・マリノス戦では0-4、『ナビスコカップ』準々決勝第1戦・アルビレックス新潟戦では0-5と、大敗が続いた。

そこで、2ndステージ第10節である。攻撃のキーマンは、柏戦、直近5試合で5ゴールを挙げているMF・柏木陽介だ。悪い流れも断った。『ナビスコ杯』敗退となったが、新潟との第2戦は3-0と完勝した。GK・西川周作も日本代表から帰って来る。負傷のため代表を辞退したDF・槙野智章も全体練習に参加している。4勝2分3敗と首位・鹿島アントラーズに勝点8差をつけられている浦和にとって、柏戦を浮上のキッカケにしたい。

もちろん、柏はそんな浦和の目論見を粉々に砕くつもりでアウェイに乗り込んで来るだろう。1stステージは14位と低空飛行となったが、2ndステージは6勝1分2敗と鹿島に勝点3差の3位につける。得点ランキング5位タイ11得点のFW・クリスティアーノは、2ndステージで7ゴールと量産態勢に入った。背番号30は第7節・サンフレッチェ広島戦でハットトリックを達成し、3-0の勝利をもたらした。今季8ゴールの工藤壮人も、ここぞという場面で勝点につながる貴重なゴールを決めている。25失点と1st低迷の要因となった守備も、2ndステージは最少タイの8失点と改善している。ただ、前節・ヴァンフォーレ甲府戦では2点差を守り切れず、引き分けに持ち込まれた。その前の3試合は3連続完封勝利を挙げているだけに、浦和戦で再び流れを呼び込みたい。

『明治安田J1』2ndステージ第10節・浦和×柏は、9月11日(金)・埼玉スタジアム2002でキックオフ。当日は生ビールが半額の300円となる『HAPPY FRIDAY』も実施される。乱打戦とビールに酔いたい。チケット発売中。