天野純(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE 天野純(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE

3月17日、『明治安田生命J1リーグ』第4節で今季初黒星を喫した横浜F・マリノスに敗戦ショックはない。2勝1分と開幕スタートを切った横浜FMに対し、昇格組の大分トリニータは3-5-2のトリプルボランチで横浜FMお得意のアタッキングフットボールを封じにかかった。大分の組織立った守備を崩せず、逆にカウンターを決められ0-2で敗れたのだった。

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大分はひとつの横浜FM対策を示したのだが、アンジェ・ポステコグルー監督はあたふたしない。「互いにチャンスを作った中で、最後に決めるか決められないかで結果が変わってしまった」と敗因に決定力を挙げ、今後の課題解消を誓った。事実、シュート数もポゼッションも上回ったのは横浜FMである。指揮官は「ボールを常にキープし、ゲームを支配し、攻撃的なサッカーで勝ちに行く」自分たちのスタイルを貫くだけだ。

ただ、不安材料もある。横浜FMは日本代表にDF畠中槙之輔、U-22日本代表に三好康児と遠藤渓太の両MF、タイ代表にSBティーラトンが選出された。代表組がチームに合流したのは試合前日、彼らを先発で起用できるかは微妙なところ。しかも、中断期間中にFW李忠成も負傷離脱した。リーグ戦再開となる第5節は、ホームの横浜FMに向かい風が吹く。

横浜FMが今季初黒星を喫した第4節に鳥栖は今季初勝利を挙げた。ホームでのジュビロ磐田戦は、アクシデントを跳ね返した上での勝点3獲得となった。後半早々にFWフェルナンド・トーレスが負傷交代したが、豊田陽平の投入とともに鳥栖がギヤを一段上げた。ゴールの予感が漂う中、62分にはCB高橋祐治が2枚目のイエローカードを受け、退場に……。しかし、試合終了間際にMF原川力のクロスを新加入のイサック・クエンカがヘッドをズバリ。バルセロナで育ったドリブルマジシャンが3連敗スタートとなったチームを救う救世主となったのだ。

両軍のリーグ戦での直接対決の成績は横浜FMの7勝1分6敗とほぼ互角だが、直近5試合の成績を見ると3勝1分1敗と鳥栖が逆転する。

果たして、横浜FMが改めて底力を見せるのか、鳥栖が相性のよさを生かすのか。『明治安田生命J1リーグ』第5節・横浜FM×鳥栖は3月29日(金)・日産スタジアムにてキックオフ。試合当日はイベント満載の『フライデーナイトJリーグ』として開催し、先着1万名に「金J限定ベースボールユニ」をプレゼント。選手入場時にスタジアムが暗転する日産スタジアム名物「トリコロールギャラクシー」も実施し、ハーフタイムショーには人気バンド・サンボマスターが登場する。スーツでの来場者には名刺と引き換えにビール1杯を先着3000名様に提供するという企画も。チケット発売中。