大久保嘉人(川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS 大久保嘉人(川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

3連勝中の川崎フロンターレと引き分けひとつを挟み4連勝中のガンバ大阪。『明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ』出場に向けて、星を落とせない両軍が今週末激突する。

川崎F×G大阪 チケット情報

G大阪は2ndステージ6勝4分2敗・勝点22の4位、川崎Fは6勝2分4敗・勝点20の6位。首位を走るサンフレッチェ広島が9勝1分2敗・勝点28を稼ぎ、2位・鹿島アントラーズが勝点25、3位・浦和レッズが勝点23で続く状況を考えると、正直両軍ともステージ優勝への道のりは厳しい。広島に勝点6差のG大阪はまだ可能性を残すが、広島が得失点差+21に対し、+5なのが響くかもしれない。だが、2ndステージ優勝に届かなくても、年間順位で3位に入れば『明治安田チャンピオンシップ』に届く。年間順位3位は勝点56のFC東京である。G大阪は勝点54の4位、川崎Fは勝点50の5位で追う。残り5試合、一進一退が続くFC東京との勝点6差は十分射程圏内である。そのためには、川崎FもG大阪も勝ち続けるのみだ。

勝つために必要なのは、ゴールだ。川崎Fには大久保嘉人、G大阪には宇佐美貴史と19ゴールをマークし、得点ランクトップタイで並ぶエースストライカーがいる。史上初の3年連続得点王を狙う大久保が、第11節・名古屋グランパス戦でハットトリックを決めれば、第5節から4試合ノーゴールだった宇佐美もここ3試合で3得点と負けてはいない。

エースだけではない。第9節・鹿島戦で戦線復帰した川崎F・小林悠は前節、前々節で3ゴールを量産し、エウシーニョは直近4試合で2得点、田坂祐介はここ3試合で2得点をマークする。G大阪はリーグ戦無得点に喘いでいた倉田秋が第9節・湘南ベルマーレ戦、第11節・松本山雅FC戦でゴールを決め、1stステージ第3節以来ゴールから遠ざかっていた阿部浩之が前節・柏レイソル戦で2得点を奪っている。両軍とも絶対的なエースだけに依存しているわけではない。

スケジュール面では川崎Fに追い風が吹く。G大阪は9月30日に『ACL』準決勝第1戦・広州恒大戦を戦っている。気温31度と蒸し暑い広州で、フルメンバーで挑み、1-2で敗れた後、脱水症状に陥る選手がいたほどハードな試合だった。疲労困憊の上、長距離移動を強いられての中3日のゲームにリカバリーし切れない選手が現れる可能性もある。中7日、ホームで第13節を迎える川崎Fはコンディション面で優位に立つ。

『明治安田チャンピオンシップ』出場争いに踏みとどまるのは川崎Fか、G大阪か。得点ランキングでライバルを突き放すゴールを決めるのは大久保か、宇佐美か。『明治安田生命J1リーグ』2ndステージ第13節・川崎F×G大阪・等々力陸上競技場は10月4日(日)キックオフ。チケット発売中。