大迫敬介(サンフレッチェ広島) (C)J.LEAGUE

無敗をキープする両クラブの激突である。ともに5勝2分。順位を分けるのは得失点差だ。1位・サンフレッチェ広島が11得点3失点なのに対し、2位・FC東京は12得点5失点。得失点差1点差の広島とFC東京が『フライデーナイトJリーグ』で対峙するのだ。

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開幕6試合で1失点と堅守が広島のスタートダッシュ成功の最大の要因となっている。前線からの激しいプレッシングを繰り広げるのを基本形とするも、プレスがハマらないと見れば割り切ってラインを下げて人数をかけてブロックを形成する。また19歳のGK大迫敬介と24歳のCB吉野恭平、20歳のボランチ松本泰志と進境著しい若手が、林卓人、水本裕貴、青山敏弘という主軸の穴を埋めて余りある活躍を見せている。

守備だけではない。『明治安田生命J1リーグ』第6節・ガンバ大阪戦では立ち上がりからの連続得点で主導権を握ると、試合終盤にダメ押しのゴールを決めて、危なげなく3-0。今季初の複数得点と5試合連続となるクリーンシートをマークした。続く第7節・ヴィッセル神戸戦ではイニエスタ、ポドルスキが繰り広げる変幻自在の攻撃に手を焼き、前半から今季初めて複数失点を喫するも、後半には得意のサイド攻撃から活路を見出し、3得点。4-2と逆転勝利を奪った。1トップのドウグラス・ヴィエイラ、2シャドーの柴崎晃誠が欠場したが、代わって入ったパトリックが1ゴール、渡大生が2得点と結果を出したのも心強い。広島はここまで満足いく試合を展開している。

対するFC東京は前節、完璧な45分間を実践した。5分に右サイドからのクロスは逆サイドに流れるも、もう一度作り直し、FW永井謙佑が自身50得点目となる先制ヘッドをズバリ。16・29分とMF久保建英が視野の広さと独特のセンス、さらに卓越したテクニックを見せ付けるロングパスを放つと、スピード自慢の永井とディエゴ・オリヴェイラを走らせ、オリヴェイラの2ゴールにつなげた。後半は鹿島アントラーズが攻勢に出るも、55分レオ・シルバのスーパーゴールのみに抑え込み3-1。敵将・大岩剛監督に「前半がすべての試合だった」と言わしめるゲームを披露したのだった。

リーグ戦の直接対決の成績を振り返ってみると広島が14勝7分11敗とリードし、ここ3年間の対戦ではFC東京が3勝2分1敗と盛り返している。

果たして、広島が首位を守るのか、FC東京が1位を奪取するのか。『明治安田J1』第8節・広島×FC東京は4月19日(金)・エディオンスタジアム広島にてキックオフ。試合当日は先着8000名に「金J限定ベースボールユニ」をプレゼント。CHEMISTRYによるハーフタイムショーも実施。チケット発売中。