「DYNAMIC CHORD the STAGE」稽古場より

大人気乙女ゲームシリーズ『DINAMIC CHORD』初の舞台化作品『DINAMIC CHORD the STAGE』が5月11日(土)~15日(水)まで、東京・ヒューリックホール東京にて上演される。バンドをテーマにした作品ならではの生歌による本格的なライブシーンも取り入れた、演劇とエンターテインメントが融合したステージとなる今作。公演に先駆けて稽古場取材会が開かれた。

まずは全員が登場する、ストーリー序盤のシーン。KYOHSO(キョーソー)、Liar-S(ライアーズ)、[rêve parfait](レーヴパッフェ)、apple-polisher(アップルポリッシャー)の4バンドに、マネージャーの加賀真実(松村泰一郎)、そしてダイナミックコード株式会社社長・伊澄久臣(塩川渉)から、「1か月後にこの4バンドで2日間の野外フェスを行う」と告げられる。4バンドが揃ったシーンのため、各キャラクターの性格が見えてくる重要な場面だ。今作では、「[rêve parfait]とapple-polisher」と「KYOHSOとLiar-S」にストーリーのメイン部分が分かれており、役者たちがそれぞれバンド間、メンバーたちの関係性や、キャラクターの個性を作り上げながらに稽古している様子が見て取れた。

さらにバンド演奏稽古では他のバンドの憧れでもある「KYOHSO」のライブシーンを披露。実際にドラムセットを準備し、ヴォーカルのYORITO(新里宏太)が歌い出すと、見学中のキャストも盛り上がる。TOKIHARU(杉江優篤)、YUU(山口大地)らもバンドマンと遜色ない演奏を見せるなか、実際にドラマーとして活動するKEN’ICHI演じるSHINOMUNEの演奏は圧巻。終了後は、他キャストから「KEN’ ICHIさんがすごい!」と声があがった。

質疑応答では、最近起こったおもしろいエピソードを聞かれると、UK役・松井勇歩から「とある登場人物から先陣をきってはじめるゲームがあって…」とある場面に言及。その登場人物に指名されたらゲームに参加しなくてはならず、キャストが全員下を向くのだそう。同シーンは日替わりになる可能性があるそうで、それぞれのキャラクターの反応に期待したい。最後に意気込みを聞かれたYORITO役・新里は「4バンドですが、稽古場ではひとつのバンドのように作り上げています。みなさんに良い熱量で届けられるようがんばります」とコメント。稽古の合間、質疑応答中も笑い声が耐えない、カンパニーの良い雰囲気が伝わる公開稽古となった。

公演は5月11日(土)~15日(日)まで、東京・ヒューリックホール東京にて。チケットは現在発売中。