東芝、新エンジン搭載4Kレグザ、通常の映像も「HDR並み」に復元

2015.10.14 11:22配信
東芝の液晶テレビ「4Kレグザ Z20Xシリーズ」

東芝ライフスタイルは10月14日、液晶テレビ「4Kレグザ」のハイエンドモデル「Z20Xシリーズ」を11月上旬から発売すると発表した。価格はオープン。税別実勢価格は、65型の「65Z20X」が64万円前後、58型の「58Z20X」が45万円前後、50型の「50Z20X」が37万円前後。

●CELLレグザの約11倍の高コントラスト

Z20Xシリーズは、ディスプレイとエンジンを一新。東芝ライフスタイルのビジュアルソリューション事業本部VS第一事業部商品企画部TV担当の本村裕史参事は「本格的なHDR(ハイダイナミックレンジ)時代に、HDRをどこまで最大限に引き出せるかが勝負になる」と新商品のポイントを語った。

新開発したディスプレイの「レグザパワーディスプレイシステム」では、新しいバックライト技術とパネル技術を採用。バックライトでは、全面直下型高輝度LEDに、ピーク輝度が1000nitオーバーになる高輝度と広色域のLEDを搭載した。

これと、4Kテレビでトップクラスのエリアコントロール技術が合わさり、2009年12月に発売して「モンスター液晶テレビ」と称された「CELLレグザ」の約11倍の高コントラストを実現。輝きと漆黒の黒を表現できるという。

パネル技術では、バックライトと外光の拡散反射を低減するクリアな「ハイコントラストブラックパネル」を新開発。次世代の放送規格であるITU-R BT.2020の色域を約80%カバーする色彩の再現性を持つ。

●HDR時代を見据えて開発された「4KレグザエンジンHDR PRO」

映像処理エンジンは、構想から3年もの年月を費やした新開発「4KレグザエンジンHDR PRO」を搭載。いくつもの機能が刷新された。

たとえば、従来はバックライトLEDの点灯時間の長短によって輝度を制御していたが、新エンジンの「直下型LEDハイブリッドエリアコントロール」では、新開発のLEDドライバーによって、点灯時間と駆動電流による輝度制御を可能にした。緻密なエリアコントロールが加わることで、締まりのある黒を再現する。

●「色域復元」と「HDR復元」で通常の映像もHDR並みに

「4K広色域復元プロ」では、入力映像と出力映像を比較して、低彩度の色の補正機能を強化。64色軸の色空間処理を行う。物体が反射する色の限界を超えてしまうと不自然な映像になるが、その限界を超えないギリギリを狙って自然でリアルな色彩を再現する。

「アドバンスドHDR復元プロ」は、通常のコンテンツでもダイナミックレンジを広げることで、あたかもHDR映像のように立体感や奥行き感を向上させる。撮影や編集時に圧縮される高輝度領域の信号を、輝度ヒストグラムから推定して復元する技術だ。

実際のHDR映像と、「アドバンスドHDR復元プロ」で処理した映像を見比べるデモでは、コントラストがきつい明暗部分はくっきりと立体感が表現され、グラデーションの再現が厳しい海の色の微妙な違いも、HDR映像と同等レベルの美しさで表現されていた。

ほかにも「4KレグザエンジンHDR PRO」には、レグザがノウハウとして培ってきた超解像技術やノイズ低減処理技術も、さらに進化して搭載されている。

●ゲームは約0.83msecの低遅延を実現

「4KレグザエンジンHDR PRO」では、4Kゲームの高速レスポンスも意識して開発。「4Kゲーム・ターボ プラス」では、1080pや120Hz入力の対応に加えて、約0.83msecの低遅延を実現した。ボタンを押してから表示までの差が少ないので、格闘ゲームのスコアに影響を及ぼすほどの高速レスポンス性を高めた。

●サウンドシステムも刷新

Z20Xシリーズの発売に合わせて、「新レグザサウンドシステム RSS-AZ55」も11月上旬から発売。価格はオープンで、税別の実勢価格は3万3000円前後。テレビのオーディオシステムとシンクロドライブ方式でシンクロして動作させることで、迫力のある音を再現する。明瞭でキレのいい高域特性を改善した新開発フルレンジスピーカーなどを搭載した効果によるもの。

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