金崎夢生(鹿島アントラーズ) 金崎夢生(鹿島アントラーズ)

鹿島アントラーズの最多6度目の優勝か、ガンバ大阪の2連覇か。『2015Jリーグヤマザキナビスコカップ』決勝のカードが決まった。鹿島がヴィッセル神戸に連勝し、G大阪はアルビレックス新潟に合計スコアで勝利し決勝進出を果たしたのだ。

ここで10月11日に行われた準決勝第2戦を振り返りたい。

第1戦で2-1と先勝した鹿島だが、後半は神戸ペースで試合を終えた。ホームに舞台を移した第2戦の前半もペースは神戸に握られたまま。そこで、主導権を自軍に引き込んだのが、GK・曽ヶ端準であり、FW・金崎夢生である。曽ヶ端は21分にFW・渡邉千真のゴールを喫した後、神戸の波状攻撃にさらされるも、好セーブを連発。前半を1-1で折り返す原動力となった。金崎は53分にFW・赤崎秀平のシュートをGK・徳重健太がはじいたところを押し込み、74分には相手のクリアミスに冷静に反応し、勝負あり。鹿島はその後も攻撃の手を緩めず、82分に途中出場のカイオがゴールを決め、4-1と完勝した。鹿島が文句なしの連勝で8度目の決勝進出を果たしたのだった。

第1戦で1-2と敗れたG大阪は第2戦、新潟に地力の差を見せ付けた。G大阪は第1戦と同様に日本代表組は欠くものの、MF・遠藤保仁、今野泰幸、FW・パトリックら主力がスタメン復帰。しかし、コンパクトな陣形を保つ新潟守備網を切り崩せず、逆にカウンターを食らいヒヤリとしたシーンもあった。だが、遠藤が均衡を破った。ゴール前22mやや左から遠藤の放つフリーキックが放物線を描き、ゴールネットを揺らしたのだ。57分のことである。その後も一進一退の攻防が続くも、互いにゴールは奪えず。試合終了間際にGK・守田達弥も含め総攻撃をかける新潟に対し、左SB・藤春廣輝が無人のゴールへロングシュートを決め、ジ・エンド。G大阪が合計スコア3-2で4度目のファイナル勝ち上がりを決めた。

鹿島もG大阪も『ACL』出場のため、決勝トーナメントから参戦した。鹿島は準々決勝・FC東京戦も第1戦は2-2、第2戦は3-0と順調に勝ち進んできた。G大阪は名古屋との準々決勝で第1戦は1-1、第2戦は延長の末2-2、11人全員がキッカーを務める大激戦の末、勝ち上がってきた。準々決勝・準決勝の内容を見て、「鹿島が有利」と決め付けるのは早計と言える。決勝は一発勝負である。決勝トーナメントでは出場できなかった日本代表選手もピッチに立つ。勝負は五分だ。

10月31日(土)・埼玉スタジアム2002でキックオフを迎える『2015Jリーグヤマザキナビスコカップ』決勝・鹿島アントラーズ×ガンバ大阪のチケットは、10月16日(金)午前11時までチケットぴあにて先行抽選「プレリザーブ」受付中、10月18日(日)午前10時より一般発売開始。