松坂桃李とクマのパディントン

俳優の松坂桃李が10月26日に、都内で英映画『パディントン』の日本語版アフレコを行った。松坂は主人公のクマ“パディントン”の声で、洋画吹き替えに初挑戦し、「最初はクマ役だと聞いて、不安もありました。クマといえば(テッド役の)有吉さんじゃないのって思いましたし」。この日はパディントンと対面を果たし、「とにかくかわいい」と大はしゃぎだった。

その他の写真

全世界3500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説を、『ハリー・ポッター』シリーズや『ゼロ・グラビティ』を手がけたプロデューサーのデイヴィッド・ハイマンが実写化した冒険ファンタジー。ペルーのジャングルからイギリスの首都ロンドンにやってきたパディントンが、初めての都会暮らしに戸惑いながら、成長する姿をコミカルに心温まるタッチで描く。すでに世界興収が320億円を超える大ヒットを記録している。

役作りで大切にしたのは、「パディントンの好奇心」だといい、「彼にとってはお風呂も歯ブラシもドライヤーも、『うわー、これって何?』と目新しく、新鮮な気持ちで接している」と松坂。普段の声に比べて「パディントンはキーが高い」そうで、「なかなか長時間アフレコを続けるのが難しく、日程を何度かに分けました。一気に収録できないもどかしさはありましたね」と苦労を語った。

お気に入りは「勘違いでスリの男を追いかけて、捕まえてしまうシーン」で、「パディントンの真面目さがよく出ているから」(松坂)。「年明けに見るにはピッタリの映画。ぜひ、ご家族、お友だち、恋人同士でご覧になって、ほっこり笑顔になってもらえれば」とアピールした。

『パディントン』
2016年1月15日(金) 全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼