ボビー・ファレリー監督

ジム・キャリーとジェフ・ダニエルズが出演する『帰ってきた Mr.ダマー バカ MAX!』が間もなく公開になる。前作から20年から経過したが、スクリーンに登場するハリーとロイドは成長するどころか、想像以上にバカだった! PRのために来日したボビー・ファレリー監督は「それこそがこの映画の狙いさ」と笑う。

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本作はボビー&ピーター・ファレリーが監督を務めた『ジム・キャリーはMr.ダマー』の20年ぶりの続編で、ひたすらバカなことしかないロイドとハリーの名コンビが、腎臓病になってしまったハリーの病気を治すべく旅立ち、行く先々で騒動を巻き起こしていく。

前作がつくられたのは今から20年前。通常であれば多くの観客がその存在を忘れてしまうが、本作はアメリカで繰り返しテレビ放映され、着実にファンを増やしてきた。「前作が人気になったのは、何回観ても笑えることだから、そのフィーリングは新作でも追及したかった」というファレリー監督は、“ふたりが変わっていない”ことにこだわった。「これだけ時間が経ってるのに、彼らは成長していないし、学んでいないし、バカなままなんだ。それこそがこの映画の最大の見せ場だと思うよ」

しかし、監督は出演者も20も歳を重ねた。ファレリー監督も「最初は本当に前作みたいなことが彼らにできるのか心配していた」と振り返るが、ジム・キャリーとジェフ・ダニエルズは撮影初日から「その姿を観た瞬間に『これは大丈夫だ!』と思える出来だった」という。「基本的な流れを踏襲しながら、どれだけ新鮮なユーモアを盛り込めるかが勝負だったよ。僕らの映画は派手な視覚効果を使わないクラシカルなスタイルだから、20年前に観た観客と、初めて観た観客の両方に受け入れてもらえる映画にしたかったし、20年後にも笑ってもらえるような映画を目指したよ」

ちなみに本シリーズは熱狂的なファンが多く存在するが、監督は「好きでいてくれるのはうれしいけど、ハリーとロイドのマネはしない方がいいよ!」と笑う。「でも、この映画でふたりがやっていることは、僕ら兄弟が昔にやったバカなことが元になっていたりするんだ。人間みんな、バカなところはあるから、これで笑ってもらえたらうれしいね。聞いたんだけど、ある病院では患者に僕たちの映画を見せているらしいんだ。コメディはバカにされがちだけど、笑うことは人の気分を良くさせるし、すごく重要なことだと思うよ」

『帰ってきた Mr.ダマー バカ MAX!』
11月20日(金)より全国順次ロードショー