『インサイド・ヘッド』のプロデューサーを務めたジョナス・リヴェラ

ディズニー/ピクサーのヒット作『インサイド・ヘッド』のブルーレイやDVDなどを収録したMovieNEXがリリースされたのを記念して、本作のプロデュースを担当したジョナス・リヴェラの最新コメントが公開になった。

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人間の感情をキャラクターにする、という大胆な設定が観客の支持を集めた本作だが、リヴェラたちはストーリー作りの段階で入念にリサーチを行い「人間には感情があるから理性があるということがわかった」という。「ちょっと相反するように聞こえるけれど、当然のことなんですね。特に怒りや嫌悪のような否定的な感情に関しては、『メソメソしないの!』と子どもに言ってしまいます。でも、マイナスの感情も人間の個性には欠かせない要素なのです。マイナスの感情は、その人を守ろうとしたり、悲しみのように『助けてくれ!』と他人に合図を送っているのです。擬人化したキャラクターが大活躍する、楽しくて一風変わった作品を作ろうと取りかかったのに、すべてが人間関係にかかわることだと気づいたのです」

完成した映画は、楽しい場面や愉快なシーンがふんだんに盛り込まれているが、中心にはライリーと家族の、ライリーの頭の感情たちの絆のドラマが中心に据えられている。リヴェラは「この作品を観た人は、自分の感情と素直に向き合い、その理由を考えることが必要だということ、自分の感情ときちんと対峙することで、まわりの人とよりよい関係が築けること……このふたつを感じるはず」という。

劇場公開時はハラハラするストーリーに夢中になっていた観客も、MovieNEXで改めて『インサイド・ヘッド』に向き合うことで、キャラクターの絆や、自分自身の感情について考えることができるのではないだろうか。「この作品が完成するまで、5年間もかかりました。その結果完成したブルーレイ/DVDには、本編だけでなく、その過程で出されながらも、ボツになった様々なメモ、アイディアや図版が収められています。作品が完成する過程がわかる資料もファンに楽しんでいただけたら、製作者としてこれ以上の幸せはありません」

『インサイド・ヘッド』
MovieNEX 発売中 4000円+税
デジタルも配信中