『パディントン』

全世界40か国で翻訳されている児童書を実写映画化した『パディントン』が来年1月に公開される。日本でも様々な書籍やグッズが発売され人気を博してきたキャラクターだけに、実写化のハードルは高かったそうだが、『ハリー・ポッター』シリーズを手がけたスタッフたちが再集結して、パディントンが“目の前にいる”と思える映像を作り上げた。

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本作の主人公パディントンは、1958年に人々の前に姿を現した。マイケル・ボンドが描いた児童書『くまのパディントン』は圧倒的な人気を獲得し、150タイトル以上ものシリーズが出版され、全世界で3500万部以上を売り上げている。また、グッズやぬいぐるみもヒットを記録しており、日本でも幼少期にパディントンのグッズと共に育った人は多い。

そんな愛すべき“紳士なクマ”を映像化するにあたって、製作陣は『ハリー・ポッター』シリーズでドビーやヒッポグリフを手がけたVFXチームを再結集。スタッフはオリジナルの愛らしい姿や赤い帽子などのトレードマークを変更しないようにデザインし、おもわず触れたくなるようなフワフワとした毛並みや、歩くたびに揺れるお腹など細部にもこだわった。また、さらに表情や動きも追求され、単なるマスコットではなく、人間の俳優と同じように動き、会話し、表情豊かに感情を表現するキャラクターを描き出した。

また、オリジナル版では若き演技派俳優のベン・ウィショーがパディントンの声を担当。彼は古風でキチンとした発音なのに、どこか愛らしさや荒々しさのあるパディントンの声を見事に演じている。

世界中で人気のキャラクターの映像化は多くの局面で困難を伴い、これまでのCGキャラクターを描く以上の高い目標が掲げられたが、スタッフたちはそれらをすべてクリア。観客は、あの絵本で見た、グッズで見たパディントンが“目の前にいる”感覚を味わえるはずだ。

『パディントン』
2016年1月15日(金) 全国ロードショー

(C)P&Co.Ltd.2015 (C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear(TM). Paddington(TM) AND PB(TM) are trademarks of Paddington and Company Limited