『レヴェナント:蘇えりし者』(C)2016 Twentieth Century Fox

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と、レオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ映画『レヴェナント:蘇えりし者』の予告編映像が公開になった。復讐心だけを内に秘め、死の淵から帰還した男の壮絶な旅路を壮大なスケールで描いた圧巻の映像だ。

『レヴェナント:蘇えりし者』予告編映像

映画は、ハンターのヒュー・グラスの実話にインスパアされたマイケル・パンクの同名小説を映画化した作品。アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまったグラス(ディカプリオ)が、自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いている。

このほど公開された予告編ではクマに襲われ重傷を負い、最愛の息子を奪われた主人公が過酷な大自然の中でサバイバル生活を送る姿が描かれるが、圧倒的な映像の美しさに目を奪われる。本作の撮影は、『バードマン…』でもタッグを組み、アカデミー撮影賞に輝いたエマニュエル・ルベツキが担当。自然の雄大さ、美しさ、恐ろしさを可能な限り、そのまま写し取ることに挑んでいるようで、森の木々の間から差し込む光、水辺を覆う霧、激流の水しぶき、一面の雪景色と止むことのない雪の粒などがキメ細やかなタッチで描き出される。

そんな美しくも恐ろしい世界でディカプリオ演じるグラスの表情は憎しみに満ち、痛みで歪み、復讐を誓った瞳は鋭い光を放っている。この男は復讐を果たすことができるのか? 復讐が果たせたとして、その後に彼を待つものは? 映画本編はもちろん、この予告編だけでも大きなスクリーンで観たいと思わせる映像になっている。

『レヴェナント:蘇えりし者』
2016年4月 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー