左から、リサ・ライザネック・チャペル、石川直、米所裕夢 左から、リサ・ライザネック・チャペル、石川直、米所裕夢

米国のマーチングバンドを進化させた世界的人気パフォーマンス集団「ブラスト!」。全編ディズニー音楽で綴る最新作『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー2019』の関西公演に向けて、ヤマハミュージック大阪なんば店にて、公開記者会見を開催した。当日はパーカッションの石川直、トランペットの米所裕夢、トロンボーンのリサ・ライザネック・チャペルの3名が登壇。会見では生演奏に加え、ミニ・ワークショップも行われた。

「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニーチケット情報

「あらゆる人を幸せにするディズニーの物語。そこに紐付く音楽を、僕らブラスト!が技と統一美とパフォーマンスでさらに刺激的なものとしてお届けする舞台です」。冒頭、キャストを代表して最新作についてアピールする石川直。石川は日本人初のメンバーとして2000年に入団。その超絶技巧でブロードウェイの聴衆をも魅了してきたスネアドラム界の雄だが、入団20年目の今年、本作をもっての「ブラスト!卒業」が宣言された。自身のキャリアの中で最高の節目にしたいと話す石川。「刺激的なパワー充電型のエンタメなので、観客の皆さんもグイグイ前のめりで楽しんでいただければと思います」。

続く生演奏では、『リトル・マーメイド』より「アンダー・ザ・シー」、『ピノキオ』より「星に願いを」など、本番の予定リストより数曲がメドレーで披露された。その後は、パーカッションの石川とトランペットの米所が講師となり、ミニ・ワークショップへ。会場から1名ずつ希望者を募り、石川らによる簡単なレクチャーの後、参加者が見守るなか実際に楽器を鳴らすまでを行うもの。トランペットに初挑戦した女性は「意外と重いです」と新鮮な感触に驚きつつも、米所から「初めてなのに最初から音が出せるのはすごい」と高評価を受け笑顔を見せた。ドラムに参加した男性はスティックを回すなどの“魅せる演出”にも挑戦。石川からベストな手の位置を教わり、見事離れ業を成功させると場内から拍手が起こった。男性は「嬉しい経験でした。ドラムを始めてみたくなりました」と刺激を受けた様子だった。

ファンとの距離が近いのはブラスト!ならではの魅力のひとつ。本公演でも幕間にはロビーでの演奏があり、終演後はキャストが見送りに立つミート&グリート付き。今年は映画『メリー・ポピンズ リターンズ』より「小さな火を灯せ」をはじめ、新曲も続々登場予定。会場を包み込む熱気と一体感、そして石川最後の勇姿をぜひライブで見届けてほしい。

公演は8月11日(日・祝)、12日(月・休)に京都・ロームシアター京都メインホール、8月14日(水)・15日(木)に大阪・オリックス劇場、9月4日(水)に兵庫・神戸国際会館こくさいホール、9月7日(土)・8日(日)に奈良・なら100年会館・大ホールで上演。チケット発売中。

取材・文:石橋法子