田中隼磨(松本山雅FC) (C)J.LEAGUE

今週末のゲームで『明治安田生命J1リーグ』の前半戦は終了。松本山雅FCは第17節でガンバ大阪を迎え撃つ。松本はここまで4勝4分8敗・勝点16の16位、片やG大阪は4勝5分7敗・勝点17の14位。松本としては直近のライバルを叩き、J2降格圏からの脱出、そして浮上のキッカケを掴みたいところ。

ただ、ホームチームに不利な材料が並ぶ。直近5試合の成績を見ると松本は1勝1分3敗に対し、G大阪は2勝3分と負けなし。松本は5戦2得点と得点力不足に喘いでいるが、G大阪は第11節までに1試合平均2失点の22失点と守備に問題を抱えていたが、ここ5試合で1失点と改善。システムを4-2-3-1から3-5-2に変更、ベテランの遠藤保仁、今野泰幸をベンチに置き、矢島慎也をアンカーに配置するとともにMF高江麗央、福田湧矢、FW食野亮太郎、DF高尾瑠ら若手を積極起用し、嫌な流れを断ち切ったのだ。

公式戦での直接対決の対戦成績を振り返ってみても、アウェイチームに分がある。これまでG大阪の3勝3分。松本はホームゲームでは3試合連続で引き分けに持ち込むのがやっと。今季の『JリーグYBCルヴァンカップ』予選リーグでも3月のアウェイゲームは1-2で逆転負けを喫し、5月のホームゲームでは松本はアクシデントが続出する中、スコアレスドローとなった。

このように下馬評ではG大阪が有利と言えるが、松本にも明るい兆しはある。前節・横浜F・マリノス戦では、0-1で敗れたものの内容では今後を期待させるものを見せた。横浜FM対策のフォーメーション変更3-5-2がハマり、相手を苦しめたのだ。試合後、反町康治監督も「勝点1を取れなかったが、我々らしさは出せたゲームだったと思う。我々の現在地から持っている力は出し切ったのかなと思う」と手応えを口にしつつ、「足りないところは得点力不足のところとか、ボールを奪ってもため息で終わってしまう視野の狭さであるとか、サッカーフィーリングとか。より質を上げていきたい」と課題を明確にした。

果たして、松本が初勝利を上げるのか、G大阪が返り討ちにするのか。『明治安田J1』第17節・松本×G大阪は6月29日(土)・サンプロ アルウィンにてキックオフ。試合当日は松本の熱狂的なサポーターとして知られるイチローのモノマネタレント・ニッチロー'が登場。「ニッチロー'×松本山雅FC」コラボグッズも発売する。また試合前のファンパークでは、ワクワク動物園が。「チロルの森」からモルモット、ウサギ、リス、ヤギがやって来る。さらに『イオンスペシャルマッチ』として開催。各種抽選会やコラボグッズ販売も実施する。チケット発売中。