緋村剣心に挑む早霧せいな「プレッシャーが活力に」

2016.1.27 18:00配信
早霧せいな  撮影:奥村達也 早霧せいな  撮影:奥村達也

今、宝塚歌劇団雪組が一本立ての大劇場公演『るろうに剣心』の稽古に励んでいる。緋村剣心を演じる雪組トップスター・早霧せいな。和月伸宏氏の大ヒットコミック「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の初ミュージカル化に向け、「ひとつのことに集中してしまう性分」で剣心一色の日々を送っている。

宝塚歌劇雪組『るろうに剣心』チケット情報

「剣心はお茶目な部分と人斬り抜刀斎と恐れられていたクールな部分とがあり、そのバランスをどうとるか試行錯誤中。やはり原作に忠実でいたい、というのが一番の目標です」。脚本・演出の小池修一郎は妥協を許さない。「久しぶりに小池先生とご一緒して、こんなに転んだりジャンプしたり、稽古場で実演して下さる先生だったかなと驚きました(笑)。先生の熱い思いが伝わってくるので私も負けていられません! 今回初めて曲のカウントに合わせての立ち回りや歌舞伎調の立ち回りにも挑戦。小道具とはいえ先の尖ったものを向け合うので、気が抜けず、神経を張っています」。

明治初期の東京下町、流浪人となった緋村剣心の前に様々な人物が現れる。今作では新選組隊士・加納惣三郎(望海風斗)というキャラクターが新たに書き加えられた。「惣三郎が登場することで幕末の部分が広がりました。明治になると彼は政治面でもボス的な存在で、剣心と神谷 薫との仲を裂く黒い設定になっています」。恋愛でも絡むタカラヅカ的な役どころが加わり、アニメや実写映画版とも違うものに。「剣心が歌っているのだから、もうそこで別ものだとふっきれました(笑)。ただ、アニメだとカット割りができる。原作では剣心の丸い大きな目が、(つり上がって)ギンッとなるのを舞台でどう見せるか。一瞬後ろを向いて目にテープを張るわけにもいかないですし」と豪快に笑う。昨年ルパン三世を好演した早霧だけに勝算はある。「漫画が原作の作品を演じることが多かったので、そのときの勘を信じてやっていきたい。やはり大切なのは内面です」。制作発表会で原作者を感服させたビジュアルに加え、彼女の根底にある明るさと芝居心で大作を成功へと導くはずだ。

「『るろうに剣心』では“悪”のキャラクターもみんな信念があり、過去の自分と闘っている。その筆頭に剣心がいて、身近な仲間とのささやかな幸せや笑顔を求めて生きています。そういう剣心の生き様をきちんとお見せしたい」。過去のトラウマと笑顔…。観客の胸を焦がす新たなヒーローが誕生する。

公演は宝塚大劇場にて2月5日(金)から3月14日(月)まで上演。チケットは発売中。東京宝塚劇場公演は4月1日(金)から5月8日(日)まで。2月28日(日)より一般発売が開始される。

取材・文:小野寺亜紀

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