『スポットライト 世紀のスクープ』 Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM. LLC

映画俳優組合(SAG)賞が、米西海岸時間の昨夜、発表された。アンサンブル賞に輝いたのは、『スポットライト 世紀のスクープ』。俳優たちが演技に対して投票するSAGにおいては、このアンサンブル賞が作品賞に該当する。

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主演男優賞は、『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオ。主演女優賞は『ルーム』のブリー・ラーソン。助演男優賞は『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバ、助演女優賞は『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが受賞した。

エルバはオスカーに候補入りを逃し、それもまた白人だらけのオスカーに対するバッシングを引き起こす要因となっている。しかし、エルバは昨夜のSAGで、テレビ用映画またはミニシリーズ部門でも男優賞を獲得しダブル受賞を果たした。ほかにもテレビ部門では、クイーン・ラティファ、ヴィオラ・デイヴィス、ウゾ・アブダ、また『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち』が受賞するなど、オスカーと対照的な多様性をみせた。エルバは受賞スピーチで「多様性のあるテレビへようこそ」と語っている。

『スポットライト 世紀のスクープ』
4月15日(金)、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開

文:猿渡由紀