写真左より、水沼宏太(FC東京)、岩下敬輔(ガンバ大阪)、青山敏弘(サンフレッチェ広島)、柏木陽介(浦和レッズ) 写真左より、水沼宏太(FC東京)、岩下敬輔(ガンバ大阪)、青山敏弘(サンフレッチェ広島)、柏木陽介(浦和レッズ)

昨年と同じ轍は踏まない。浦和レッズが2月24日(水)・『ACL』に挑む。

『ACL 2016』浦和×シドニー チケット情報

水原三星、北京国安、ブリスベンとグループGを戦った『ACL 2015』は1勝1分4敗と最下位に甘んじた。連勝スタートした『明治安田生命J1リーグ』1stステージとは対照的に、いきなり3連敗とつまづき、そのままチームを立て直すことはできなかった。

今季から10番を背負う柏木陽介は「いつもの自分たちの力が出せずに悔しい大会。去年悔しい思いをした分、今年やってやろうという思いは強い。この大会で優勝したい」と巻き返しを誓った。

今季は『ACL 2015』王者・広州恒大、『ACL 2009』覇者・浦項、シドニーFCとグループH上位2枚の決勝トーナメントへの切符を争う。アジアNO.1クラブの名をほしいままにする広州恒大は、アトレティコ・マドリードから移籍金4200万ユーロ(約55億円)でジャクソン・マルティネスを獲得。2014年『W杯』で日本代表から2ゴールを叩き込んだあのコロンビア代表FWだ。マルティネスだけではない。広州恒大はブラジル代表で主力を担ったMFパウリーニョ、『ACL 2015』得点王グラルとワールドクラスの助っ人を並べる。元ブラジル代表ルイス・フェリペ・スコラーリ監督のもと、『ACL』連覇、『中国スーパーリーグ』6連覇に向けて、死角はない。

優勝候補筆頭と同組になる厳しい組み合わせだが、柏木は望むところだと言う。そもそも日本代表MFはグループ分けが決定していない昨年末の時点で「広州恒大とやりたい」と公言してきた。

「どうせなら、強いチームと当たった方がいい。(開幕戦もシドニーではなく) 広州恒大とやりたかった。広州には自分たちのサッカーで勝ちたい。前にやった時(2013年)にホームで勝っているので、やれるという思いも強い。広州より韓国のクラブの方が嫌だった。バンバン蹴ってきて、間延びしてしまうので、対策を考えないといけない。広州には人数をかけて守備ブロックを作れば守れる。前線にすごい選手が揃っているが、僕が相手をするわけではない(笑)。DFに任せて、僕は攻撃でチームの勝利に貢献できるようにがんばりたい」

柏木は、今季はより攻撃的にプレーすると約束した。

「消える時間をなくしたい。どこにでも顔を出す攻撃的ボランチでありたい。10点取れるボランチが理想的」

もちろん、昨年『ACL』開幕戦で敗れて、ずるずると敗退した悪循環を忘れてはいない。

「今年はいい入りをしたい。内容どうこうより、勝点が大事。チームが完璧になるのには1か月くらいかかる。そういう状況(戦術を高める途中の時期)で、最善の選択をしないといけない」

『ACL 2016』浦和×シドニーは2月24日(水)・埼玉スタジアム2002でキックオフ。同じく埼玉スタジアムで開催される4月5日(火)・広州恒大戦、5月3日(火・祝)・浦項戦を含め、3試合ともチケット発売中。