「結果」への執着を開放しよう

結果への執着は「すぐに」「はっきりと」ということを求めてしまいがち。しかし、実際には人間の身体は恒常性が備わっていて、何か変化があった時にはできるだけ安定を保とうとするので、早く目に見える結果が出ることはまずないのです。

それなのに、「すぐに」結果を求めてしまうと、現実とのズレが広がり、ストレスにつながってしまいます。「こんなにがんばって食事制限したのに」「毎日どんなに辛くてもハードな運動を続けているのに」というストレスからやけ食いをしてしまったりして、ダイエットを挫折してしまう人が多いのです。

結果を求めてしまう人は、現在よりも未来の形に執着してしまっているのです。結果への執着を手放せれば、今のありのままを認めてあげられ、自分自身に対する評価を手放すことになります。

評価は過去に基づくもの。ダイエットだけではなく、何かに評価を下す場合、目の前にあるモノをありのままに見ているのではなく、過去というフィルターを通して見ているのです。結果への執着を捨てるということは、そのフィルターを手放すということ。

「痩せていないから、愛されなかった」などという過去と、「今以上太ってしまったらどうしよう」という未来のフィルターを外すことで、現在が見えてきます。

現在志向に変えるためには、ヨガなど身体の現在を感じられるものがおすすめです。ダイエット以外にも、瞑想、アート、料理など、できるだけ「生産性の低いこと」、現在に集中できる趣味を持つことも効果的。生産性の低いことは未来ではなく、今を見て行うものだからです。今楽しいものを続けることで、結果を求める未来志向から、現在志向に変えていくことができます。

「痩せたがり」のダイエットが決して成功しないのは、「痩せなかった」という過去と、「痩せた身体」という未来にとらわれているから。未来を見るのではなく、現在の身体にいいことを心がけることで、無理なくダイエットを続けることができますよ。