キャラメルボックス『フォーゲット・ミー・ノット』 撮影:伊東和則 キャラメルボックス『フォーゲット・ミー・ノット』 撮影:伊東和則

演劇集団キャラメルボックスが「2時間の作品を2作品、同一キャストで上演」という劇団史上初の企画に挑戦している。“ダブル・チャレンジ”と銘打たれたこの公演は、2月末に大阪で開幕、3月11日(金)より東京・サンシャイン劇場で上演される。

キャラメルボックス チケット情報

8年ぶりの再演『きみがいた時間 ぼくのいく時間』、そして新作『フォーゲット・ミー・ノット』は、どちらも梶尾真治の小説シリーズ『クロノス・ジョウンターの伝説』を原作にしたもの。東京公演に先がけ、大阪公演を観た原作者の梶尾と、脚本・演出の成井豊、出演の阿部丈二、筒井俊作より以下のコメントが到着した。

<梶尾真治>
大阪公演で一足はやく鑑賞させていただきました。「きみ・ぼく」の再構成もとてもテンポが良くなっていたな、と感心しました。成井さんの手による新作も工夫を凝らしてあり、さすが、感動のクライマックスに導かれました。あえて申し上げれば設定や登場人物がだぶりますので、『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を先に観て『フォーゲット・ミー・ノット』の順でご覧になることをお薦めします。原作者も驚く楽しさですよ。

<成井豊>
39年前にしか行けないタイムマシン、クロノス・スパイラル。このタイムマシンに乗って、ふたりの男が39年に行きます。ひとりは妻を救うために。ひとりは母を幸せにするために。描きたかったのは、ふたりの男の熱い思い。ぜひともその目で見届けてください。

<『きみがいた時間 ぼくのいく時間』主演:阿部丈二>
僕が演じる秋沢里志は33歳の時に最愛の妻を事故で亡くします。その歴史を変えるために、39年前にしか行けない、行ったら戻って来られないタイムマシン「クロノス・スパイラル」に乗り39年前へ飛びます。そして39年間事故の日を待ち続けます。しかし72歳になったある日、病に倒れ運命の日まで生きられない事を宣告されます。ひとりの男の孤独で壮絶な人生を全身全霊で演じます。是非劇場で見届けて下さい。

<『フォーゲット・ミー・ノット』主演:筒井俊作>
キャラメルボックス31周年。その最初の公演には、ふたつの作品をご用意しました。作・演出の成井豊が「『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を嵐とするなら、『フォーゲット・ミー・ノット』はそよ風のような作品にしたい」と言っていました。まさにその通り、それぞれ全く雰囲気の異なる作品になりました。どちらか1本でも結構ですが、両作品ご観劇いただけると、より楽しめます。ぜひ劇場に、嵐とそよ風を感じに来てください。お待ちしています。

東京公演はサンシャイン劇場にて3月11日(金)から27日(日)まで上演。チケットは発売中。