(写真左から)松田明彦監督、佐藤あり紗(以上日立)、座安琴希、中田久美監督(以上久光製薬) (写真左から)松田明彦監督、佐藤あり紗(以上日立)、座安琴希、中田久美監督(以上久光製薬)

3月11日、いよいよ迎える『2015/16V・プレミアリーグ ファイナル 優勝決定戦』の前日会見が行われた。女子は日立リヴァーレと久光製薬スプリングスが、男子は豊田合成トレフェルサとパナソニックパンサーズが王座を懸けて火花を散らす。

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『V・レギュラーラウンド(RR)』3位、ファイナル6を4勝1敗で1位通過を決めた日立は初めて決勝の舞台に立つ。今季よりキャプテンを務めるリベロ・佐藤あり紗は「宮城出身の私が頑張ることで、被災者に勇気を与えたい」と意気込み、決戦を前に「日立らしく拾って繋ぐ、諦めない気持ちで試合にのぞみたい」と続けた。松田明彦監督は「日立も私自身も初の決勝戦。我々は1位で通過したが、受けて立つわけではなくチャレンジャーのつもりで全力、全員で戦いたい」とコメントした。

対する久光製薬は、昨年RR、ファイナル6と1位通過しながらも、決勝でNECに敗れ連覇を逃した悔しさがある。中田久美監督は、シーズン序盤に体調を崩したハプニングを挙げて「今シーズンは色々なことがあった。(昨年に続き)また決勝にのぞめるということはとても幸せなこと。ここで1回仕切りなおして、明日チーム一丸となって戦う」と女王返り咲きを狙う。座安琴希主将は「他力の部分はありましたけど、明日の一戦にのぞめることに感謝している。全て出し切るだけ」と気を吐いた。

RR、ファイナル6を首位で駆け抜け、決勝初進出を果たした豊田合成は、得点王、サーブ賞のイゴール・オムルチェンを擁する。サーブレシーブ賞の古賀幸一郎主将は「『Vリーグ』『天皇杯』でやってきたように、目の前の1球1球に対して最大限、自分たちの力を費やすことが結果につながる」と語り、アンディッシュ・クリスティアンソン監督は「パナソニックは経験豊富な選手が多いし優勝もしているが、我々は今季5戦中4戦勝っている。保ってきた調子とレベルを出せれば結果はついてくる」と自信を覗かせた。

一方のパナソニックは2年ぶりの王座奪還を目指す。川村慎二監督は「今シーズン厳しい試合が続いた中、選手たちは気持ちを上げてしっかり最後(ファイナル3)に勝ってくれた。この調子を保って豊田合成と戦うが、今季1勝4敗と負け越している。チャレンジャーとしてしっかりと戦う」と虎視眈々。白澤健児キャプテンは「開幕当初はチームとしてなかなか出来上がらなかったが、ファイナル6の最終週からチームがひとつになって勢いが出た。その勢いで決勝にのぞめることを楽しみにしている」と闘志を燃やす。

3月12日(土)・13日(日)・『2015/16V・プレミアリーグ ファイナル 優勝決定戦』・東京体育館でいよいよ今シーズンの王者が決まる。当日は、1階入場口付近にて選手によるお出迎え、両日先着1000名にボンフィン配布、2015/16Vリーグイメージアーティスト・塩ノ谷早耶香の国歌独唱とミニライブなど、イベントも盛りだくさん。また、男子ファイナルではNEXT4のトークショーも開催する。チケット発売中。