3位と4位の対戦だ。『明治安田生命J1リーグ』第22節で、12勝3分6敗・勝点39の3位横浜F・マリノスを11勝5分5敗・勝点38の4位鹿島アントラーズが迎え撃つ。首位FC東京は勝点45を稼いでいる。まだ優勝争いを語る時期ではないが、勝点9差は離されたくないところ。特に鹿島は『ACL』に勝ち残っている。今後の過密日程を考えると、なおさらだ。

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ここ2試合、鹿島らしくない戦いが続く。3連勝で迎えた7月31日の第16節・浦和レッズとのアウェイ戦。右サイドを破られて浦和に何度も決定機を作られるも耐え抜き、鹿島はシンプルに縦に速い攻撃を展開。77分に途中出場したFW伊藤翔のヘッドで先制したが、試合終了間際に同点弾を許し、1-1の痛み分けに。

中2日で迎えた第21節は、2週間ぶりの試合と休養たっぷりの湘南ベルマーレのホームへ。コンディションの差を生かし、プレスを仕掛けて湘南が主導権を握る。後半早々に2点を献上すると、鹿島の逆襲が始まる。61分にセルジーニョのゴール、73分に伊藤のPKで同点に。怒とうの反撃を見せた鹿島だが、試合をクローズできない。ラストプレーとなった96分、コーナーキックからヘディングシュートを決められてジ・エンド。

過密日程と2戦連続のアウェイゲームというエクスキューズはあるが、試合終了間際の失点は鹿島らしくない。体力的に厳しくても、主導権を握られても、しぶとく勝点を掴むのが常勝軍団である。中6日、イコールコンディションの相手を迎え嫌な流れを断ち切れるか、横浜FM戦は鹿島の真価が問われる。

一方の横浜FMも前節、悔しい敗戦を喫した。8月3日・清水エスパルスを相手に、リズミカルなパスワークや鋭いカウンターでチャンスメイクするが、後半早々、逆に6月15日の第15節で劇的逆転を決めた西澤健太に再びゴールを献上した。その後マルコス・ジュニオール、仲川輝人、遠藤渓太のアタッカー陣がシュートを放つも、ゴールには至らず。得点ランキングトップタイのエジガル・ジュニオの不在が響き、ホーム初黒星を喫したのだった。横浜FMはエジガル・ジュニオの穴を埋めることができるか、鹿島戦の課題となる。

リーグ戦での直接対決の戦績を見ると、29勝8分22敗と鹿島がややリード。直近6試合の公式戦の成績では横浜FMが4勝1分1敗と盛り返している。

果たして、Jリーグ元年から脈々と続く唯一のオリジナル10対決を制するのはどちらか。『明治安田J1』第22節・鹿島×横浜FMは8月10日(土)・県立カシマサッカースタジアムにてキックオフ。当日は『SHOWAエキサイトマッチ2019』として開催。先着1万4000名にオリジナル折りたたみ式ウォーターボトルをプレゼント。チケット発売中。