映画は中島健人演じる黒崎くんと、千葉雄大演じる白河くんが、小松菜奈演じるヒロイン赤羽由宇ちゃんをどちらが、振り向かせるかが最後までの見どころとなるのだが、映画で描かれる三角関係を通じて、もう少し高校生のリアルな恋愛事情に突っ込んでみたい。

同じ子を好きになったら、引かないし燃えます(笑)

――男性陣はライバルがいたら燃える感じですか?

イクト「はい」

――千葉雄大演じる白河くんみたいなけしかける人がいたら、意識しますか?

映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』 ©「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会 ©マキノ講談社

イクト「しますね。いま高3なのですが、高1のときに友だちと好きな子を取り合いしました。

友だちとはサッカー部が一緒だったのですが、相手が好きな子とLINEしていることは、知ってて……。実際「誰とLINEしとんの?」ってふっかけたりしたけど、「別にしてない」って言われて……。こっちは「知ってるけど……」って思いながら、こっちも好きな子と積極的にLINEをしてたって感じです()

――結果どうでした?

イクト「ちょっと負けちゃったんですけど、友だちも12カ月しか彼女と続かなかったんで、「俺のほうがよかったのに……」みたいな(笑)」

――みなさん、ライバル心あるんですね。

リョウガ「それは、全然あります。やっぱり」

ユウト「同じ人を好きになった、僕もありますね、やっぱり。引かないですね。

その人がずっと仲良かった子でも引けないですし、取り合いになりますね」

小松菜奈演じる由宇ちゃんみたいな女子は男性陣、女性陣から見て、どうだったのだろう。

自分の気持ちをちゃんと言えるのが素敵

ユウト「由宇ちゃんは、最終的に想う人に「好きだ」って言うじゃないですか。自分の気持ちをちゃんと言える、素直なところがすごくいいんじゃないかなと思いますね」

――映画後半にかけての由宇ちゃんはいいですよね。

リョウガ「由宇ちゃんは友達ったら、楽しそうだなって思います。あんまりうちの学校、男女仲よくないので、映画の中では男子も普通に女子を誘えたりして、それにのる女子とか、いいなって思いました」

――由宇ちゃんも、友だちの芽衣子ちゃんも気さくな感じですよね。

シノ「由宇ちゃんは最初、いじめられていたじゃないですか。

でも「変わろうと」思って、そこから高校デビューじゃないけど、「がんばろう」って思ったのはすごいな、って思います。私がもし、いじめられていたとしたら、そのままずーっと下を向いたまま高校生活送っちゃいそうだから、すごいなって」

映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』 ©「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会 ©マキノ講談社

サト「由宇ちゃんって恋愛もしたことなかったわけじゃないですか。

それであの高校生活で初めて恋をして、白王子か黒悪魔かわかんないけど、ふらふらしちゃって、でもほんとに中学校生活の由宇ちゃんからは考えられないくらい、ちゃんと自分で思ったことを最後、言えるようになっていたので、そうやって前を向いていけるのがすごいなって思いました」

カホ「由宇ちゃんは友だちになりたいな、って思いました。

素直じゃないですか。自分を変えようと努力しているところとか、すごく尊敬できるし、自分の気持ちをちゃんと言えたところが素敵だなと思いました」