新規事業を説明するブカーリ・イサム最高ビジネス開発責任者

Saudi Reserch & Marketing Group(本社:サウジアラビア王国)は3月16日、日本のコンテンツをアラブ諸国に展開するため、日本の出版社やコンテンツプロバイダと連携し、新たにコンテンツ事業を開始すると発表した。

Saudi Reserch &Marketing Groupは、1988年からサウジアラビア王国で出版やメディアを展開する企業。発表会の冒頭でブカーリ・イサム最高ビジネス開発責任者は、「サウジアラビア王国でも日本のマンガやアニメが人気だが、アル・アラブという海賊版が掲載されているウェブサイトでみられているのが現状。今まで日本企業から正式な手順でコンテンツが提供されず、翻訳の質や画質ともに粗悪なまま勝手に提供されていた」とアラブ諸国のコンテンツ事情について語った。

この状況を改善するために、日本のコンテンツプロバイダや出版社とパートナー連携を行い、アラブ諸国でビジネスを展開していく。また、クリエイターの育成にも注力していく方針だ。今後の市場予測について、ブカーリ・イサム最高ビジネス開発責任者は、「2020年までにマンガでは2億ドル、アニメで6億ドル、ゲームで44億ドルと見込む」と語った。