(画像左から)入江雅人、岩崎う大(かもめんたる)

ゾンビをテーマに、さまざまなジャンルのパフォーマーが集結する『ゾンビフェス THE END OF SUMMER』。3年連続での開催決定を受け、ホストの入江雅人と、昨年に引き続きの参加となる、かもめんたるの岩崎う大に話を聞いた。

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世界一ゾンビネタを書いていると自負する入江が、映画『悪魔のいけにえ』を落語化した立川志ら乃に声をかけ、2017年から始まったこの『ゾンビフェス』。入江はその後の経緯を、「やっぱり“フェス”と言うからにはいろんなジャンルを並べたいと思って、僕の好きな頼れる人たちに参加してもらうことにしました。かもめんたるさんとはそこまでの距離感でもなかったんですが、う大くんの描く漫画がとにかく僕の好みで! 一ファンとして声をかけさせてもらったんです」と振り返る。

入江のラブコールに、「ありがとうございます」と岩崎。昨年はかもめんたるの既存のネタの一部をゾンビに変えて挑んだが、「正直、他の演者の方がどれくらいゾンビに寄せてくるのかがわからなくて…。野暮なことになるのは嫌だけど、かといってスベるわけにもいかない。でも結局思ったのは、このイベントで大事なのはやっぱりゾンビだということ。だから今年はスベるかどうかは置いといて、とにかくゾンビ要素を強く、使い回しも出来ないようなネタで臨みたいと思います」と、新たにネタを書き下ろすことを明かした。

入江自身が披露するのは、彼の代表作であり、年頭に舞台版としても上演した一人芝居『帰郷』。入江は、「毎年夏の終わりに『帰郷』をやりたいっていうのも、これを始めたきっかけのひとつですからね。ただ今年は舞台版をがっつりやっているので、ひとり版の舞台上からの見え方が、きっと今までとは違うだろうなと。それはお客さんも同じだと思うので、またちょっと楽しみですね」と期待を寄せる。

夏の風物詩として定着しつつあるこの『ゾンビフェス』。岩崎は「すごく夏っぽいイベントだなと思いました。あんまり他のライブにはない、独特な雰囲気があるというか。渋谷っぽくもないですし(笑)。すごく不思議な空間で、夏の夢みたいな感じ」と表現すると、入江はすかさず「それいいね」とひと言。「お題がとりあえずゾンビってだけで、僕が1番伝えたいのは夏の終わりのムードですからね」と続けた入江の言葉に、『ゾンビフェス』ならではの味わいの理由を垣間見た気がした。

出演メンバーは昨年からの続投組がほとんど。その中で入江が「1番の破壊力かも」と語る初参加の“浪曲”は、8月31日(土)のみ登場する。

公演はCBGKシブゲキ!!にて8月31日(土)・9月1日(日)の2日間開催。チケットは発売中。

取材・文:野上瑠美子