小室哲哉&DJ KOO

音楽業界を舞台に、華麗なる“ファミリー”の相続をめぐる陰謀と争いを描く海外ドラマ『Empire/エンパイア 成功の代償』のレンタル開始記念イベントが4月12日に、都内で行われ、音楽プロデューサーの小室哲哉と人気音楽ユニット「TRF」の DJ KOOが出席。“同業者”として本作のリアリティに太鼓判を押した。

イベントの模様

スラム街育ちで麻薬取引にも関わっていた主人公・ルシウスは、才能を発揮しヒップホップ・アーティストとして成功。音楽レーベルのエンパイア社を設立するが、上場直前に余命3年を宣告されてしまう。3人の息子のうちひとりを後継者に選ぶことを決意するが、突然、元妻が後継者争いに名乗り出る。全米では視聴者数が『24』超えの1765万人、放送時のツイートは330万、YouTubeの動画再生は1000万回以上を記録し、社会現象を巻き起こしている。

小室は「いい思いも、辛い思いもする主人公は自分にもあてはまるし、『わかる、わかる』というシーンもたくさん。人間模様の中心に音楽があり、どんなもめごとも音楽が解決してくれる展開は、同じミュージシャンとしてうれしいですね」とすっかり感情移入。キャスト陣が演技に加えて、見事な歌唱や楽器演奏も披露しており、「リアリティが素晴らしい」と絶賛した。

一方、 DJ KOOも「ゴシップ先行で人気を集めたり、お偉いさんを接待したり(笑)、業界の裏側がかなりハッキリ描かれている」と分析。展開の速さも魅力だといい「ジェットコースタードラマの異名も納得」と話した。

ドラマに負けない栄華を誇った“小室ファミリー”に話題が及ぶと、小室はTRF結成秘話を披露。「デビュー前からダンサーとして活躍していたSAM、ETSU、CHIHARUを何とかメンバーにしようと、何度か食事に誘って、おもてなししたり……。口説くのが大変だった」と明かすと、DJ KOOは「僕は1回も誘われていない(笑)」と苦笑いだった。

『Empire/エンパイア 成功の代償』
4月13日(水)からレンタル開始
DVDコレクターズBOX発売中

取材・文・写真:内田 涼