レオナルド・ディカプリオ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(C)2016 Twentieth Century Fox

レオナルド・ディカプリオ主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』が間もなく公開になる。本作を手がけたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と本作で2年連続でアカデミー監督賞を受賞しており、ディカプリオらが監督の魅力を特別映像でたっぷりと語っている。

『レヴェナント:蘇えりし者』特別映像

イニャリトゥ監督はメキシコの出身で、2000年に『アモーレス・ペロス』で長編デビューし、いきなりカンヌ映画祭で高い評価を集め、2006年の『バベル』では同映画祭で監督賞を受賞。これまで現代の都市を舞台に、そこで生きる人々の極限の状況と心情を、激しいタッチで描いてきたイニャリトゥ監督は、新作でアメリカ西部の未開拓の荒野を舞台に据え、熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまった主人公ヒュー・グラスが、死の淵から蘇り、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いた。

ディカプリオは映像で「映画づくりにおいて、アレンドロは真の天才だ」と語り、3年連続でオスカーに輝いた撮影監督のエマニュエル・ルベツキは「アレハンドロは他の監督と違って、わずかなセリフで印象的な映像を作る」と分析。監督の手腕は観客だけでなく、映画人からも高く評価されており、本作には世界からトップクラスのスタッフが集結している。

そんな中で、監督は主人公グラスが旅する自然を“背景”以上の存在として描くことにこだわったようで、「自然がキャラクターのひとつとしてグラスを包んだり、変えたり、守ったり、脅したりする」と説明。キャラクターの激しい感情、緊迫感のある演出で観客を魅了してきたイニャリトゥ監督が、これまで舞台にしてきた都市を離れ、“自然”をどのように描き出すのか楽しみだ。

『レヴェナント:蘇えりし者』
4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー