「55Z700X」を紹介する東芝ライフスタイルの村沢圧司取締役副社長

東芝ライフスタイルは4月19日、10周年を迎えた液晶テレビ「レグザ(REGZA)」の新製品として、新開発の高画質処理エンジン「4Kレグザエンジン HDR PRO」を搭載したフラッグシップモデル「Z700X」シリーズを4月21日に発売すると発表した。価格はオープンで、税別の実勢価格は55V型の「55Z700X」が30万円前後、49V型の「49Z700X」が26万円前後、43V型の「43Z700X」が22万円前後の見込み。

「4Kレグザエンジン HDR PRO」と「全面直下型LEDバックライト」の組み合わせで、カメラ撮影時や映像送信時に欠落する質感や立体感、色彩などを忠実に復元し、さらなる高画質化を実現。さらにLGエレクトロニクスと共同開発したIPS方式パネルを採用し、広い視野角とコントラストの高さも確保した。

全録機能の「タイムシフトマシン」に加え、最大六つの番組を同時に表示できる新機能「まるごとチャンネル」を搭載。動画配信サービスに対しては、「dTV」に新たに対応し、「Netflix」や「ひかりTV 4K」の「4K HDRコンテンツ」も視聴できるようになった。

東京都内で開催した説明会では、NTTぷららの坂東浩二社長とNetflixのグレッグ・ピーターズ社長も駆けつけ、4Kコンテンツを充実させる今後の方針などを説明。グレッグ・ピーターズ社長は、芥川賞を受賞した又吉直樹さん原作の「火花」をオリジナルドラマとして、6月3日から「4K HDRコンテンツ」で配信すると述べた。

このほか、6月下旬に発売する4Kレグザ「M500X」シリーズ3機種「58M500X」(25万円前後)、「50M500X」(20万円前後)、「40M500X」(17万円前後)も発表。「40M500X」は、ブラックのほかに、4Kテレビ初のホワイトモデルもある。

東芝ライフスタイルの村沢圧司取締役副社長は「すべてはお客様の感動のため。この一点に向かって進みたい。レグザの歩みは止まらない」と話し、テレビの買い替え需要や大型テレビの4K化の拡大を見据えて今後もテレビ事業に力を入れる考えを示した。また、東芝ライフスタイルから映像事業部門を切り離し、6月末に新会社を設立する予定も明らかにした。