堀江翔太主将 堀江翔太主将

決戦前日、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズのキャプテンズラン(前日練習)が行われた。4月23日(土)・秩父宮ラグビー場で『スーパーラグビー(SR)』歴史的1勝に向けて、昨年の『W杯』ベスト4に入ったアルゼンチン代表を母体とするジャガーズに挑むのだ。しかも、サンウルブズは先週、第3節で31-32と惜敗したチーターズに対し、17-92の大敗を喫している。新参チーム同士の対決となる「次」こそが重要になる。

キャプテン・堀江翔太は言う。

「大敗した次の試合は非常に大事。(チームの雰囲気は)悪くない。みんなしっかり切り替えている」

マーク・ハメットヘッドコーチも同意する。

「前節は稀な展開となった。アスリートとして自分たちのエゴを叩き潰された後、再び立ち上がることが重要。前へ行くこと、練習でもエネルギッシュにやることにフォーカスした」

最年長の大野均は大敗から、課題と光明を見出していた。

「フィフティー・フィフティーのパスはなるべくなくし、確実にボールをキープしていかないといけない。ああいう点差になったけど、選手たちは諦めなかった。今後も一人ひとりがレベルアップしていかないといけない。(遠征4連戦は)結果を残せなかったが、自分たちのアタックを続けていけば、トライが取れると再確認した」

ジャガーズ戦の勝敗の鍵は、セットピースが握ることを指揮官も主将も理解している。

「我々は(スクラムで)プレッシャーがかかると個人技になる傾向がある。スクラムはディフェンスと一緒でチーム一丸で対応しなければならない」(ハメットHC)
「(ジャガーズは)FWで自信を持っている。スクラム、ラインアウト、モールを強みにしているチームなので、僕らFWもそこで対抗したい」(堀江)

もちろん目指すのは勝利だ。

「毎週言っているが勝つための戦略を練っている。ジャガーズは13人が『W杯』準決勝を戦っているが、我々は自分たちを勘違いしていない。テンポのよさであったり、ストラクチャーのよさであったり、サンウルブズの強みを生かしたい」とハメットHCが言えば、堀江も「勝つのはもちろん、観に来てくれた人たちが少しでも楽しんでくれるラグビーをしたい」と上を向く。大野の答えはもっとシンプルだ。「向こうが格上、こっちはチャレンジャー」とキッパリ。

『SR 2016』ヒトコム サンウルブズ×ジャガーズは4月23日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。試合当日はチアダンスチーム・柏ゴールデンホークスや和太鼓とエンターテインメントを融合させたグループ・大江戸助六太鼓、DJ・kaopangがパフォーマンスを実施するとともに、サンウルブズ応援ボードを来場者全員にプレゼント。チケット発売中。さあ、秩父宮へ!