記者会見に臨んだラグビー日本代表一同 記者会見に臨んだラグビー日本代表一同

完敗の翌日、ラグビー日本代表の面々にはショックの色はなかった。9月7日、『ワールドカップ2019 日本大会』に向けた記者会見で指揮官も選手たちも、南アフリカ戦の完敗を本番前の教訓として消化していたのだ。ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが「『W杯』前にフィジカルの強い相手と試合をする必要があった。ティアⅠの相手には、小さなミスが失点に直結してしまう」とレビューをするとともに、前夜負傷交代したNO.8アマナキ・レレイ・マフィ、WTB福岡堅樹のケガの状況について「いいニュースがある。ケンキのふくらはぎのケガは彼が感じていたほど深刻ではなかった。医学的に言うと、グレード1。ナキの肩のケガもシリアスではない」と明かした。

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反省の言葉を口にする選手たちの表情も暗くはない。

「ひとつひとつのプレーのディティールを突き詰めることが大事。昨日のゲームでもディティールでのミスが大きな点差となった。この修正は2週間あればできる」(稲垣啓太)
「上から見ていても、いい課題ばかりだった。フィジカルでできていたし、崩されたわけではなく、ディティールのところでやられただけ」(堀江翔太)
「小さな差が大きな差につながった。もう一度1%ずつ積み上げていけるよう、細かい部分をコミットしていきたい」(流大)
「修正するのは細かいところ、大きく変える必要ない」(中村亮土)

この4年間で積み上げてきた自信はたった1試合で崩れたりはしない。選手たちは決戦を前に上を向いた。

「シンプルにベスト8に向けて、いい準備をしている。『W杯』では一戦一戦大切に戦っていきたい。自国開催はひとつのチャンス。プレッシャーもあるが、プレッシャーも力に変えられる」(リーチ マイケル)
「(W杯は)4回目だが、一番いい準備をしてきた。一番自信を持っている。楽しみ」(トンプソン ルーク)
「ケガは順調にきている。開幕戦は大丈夫。『W杯』の舞台で自分がどれだけできるか、日本代表がどれだけやれるかワクワクしている」(姫野和樹)
「今の日本代表はコーチに頼るだけではなく、自分たちだけで考えることができる。今までの代表チームよりも誇りに思う」(田中史朗)
「素晴らしい選手と素晴らしいコーチがいる。素晴らしい準備をしてプレッシャーから逃げずに立ち向かいたい。いい試合をしたい」(田村優)

『W杯』開幕戦・日本×ロシアは9月20日(金)に東京スタジアムでキックオフ。各地にてパブリックビューイングを開催。また、全12都市16か所のファンゾーンでは無料で観戦が楽しめるほか、日本テレビ系列、NHK BS1でも生中継。9月20日(金)、あなたはどこで『ラグビーW杯』を観る?