谷口彰悟(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE

決勝に勝ち上がるのはどこだ。『2019JリーグYBC ルヴァンカップ』準決勝が10月9日(水)・13日(日)に行われる。準決勝のカードは北海道コンサドーレ札幌×ガンバ大阪と、鹿島アントラーズ×川崎フロンターレだ。

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札幌×G大阪は10月4日の『明治安田生命J1リーグ』第28節で対戦したばかり。『ACL』出場に食らい付きたい札幌とJ1残留争いから抜け出したいG大阪の構図で迎えた一戦は、一方的な展開に。57分の倉田秋の先制ゴールを皮切りに61分・宇佐美貴史、70分・アデミウソン、88分・藤春廣輝、とどめは93分・渡邉千真と怒とうのゴールラッシュを見せてホームのG大阪がJ1通算400勝となるメモリアル勝利を大勝で飾ったのだった。

G大阪の面々は前節にセレッソ大阪との「大阪ダービー」で1-3と負けた悔しさを晴らすかのようなパフォーマンスを見せた。宮本恒靖監督も「ダービーで負けたことに対するリアクションを見せないといけないという気持ちがみんな強かった」と勝因を挙げた。一方、札幌はペトロヴィッチ監督が「今日は札幌にとっては今季の中で最も出来が悪い試合だった」と振り返るように精彩を欠いた。屈辱的な大敗を喫し、札幌イレブンがG大阪のように目覚めるのか、それともこのままズルズル調子を落とすのか。

もうひとつの準決勝・鹿島×川崎Fは両チームとも勢いを持ったまま『ルヴァンカップ』へ突入する。10月6日の『明治安田J1』第28節で鹿島はアウェイでのC大阪戦で開始早々のコーナーキックからCB犬飼智也が決めたヘディングシュートを守り抜き、今季初の首位に立った。レオ・シルバと三竿健斗のボランチふたりを負傷で欠いても、公式戦13試合無敗。常勝軍団は『明治安田J1』『ルヴァンカップ』『天皇杯』の三冠を睨む。

湘南ベルマーレを5-0と粉砕し、首位・鹿島に勝点8差の4位につける川崎Fも奇跡の逆転V3を諦めてはいない。そして、『天皇杯』ラウンド16で敗退した今、『ルヴァンカップ』へのモチベーションは高い。CB谷口彰悟は「僕らはカップ戦に勝負弱いと思われている。一発勝負でも勝てるということを証明したい」と常々語っている。しかも、相手の鹿島は昨年の大会でも準々決勝で敗れるなど、幾度となく立ちはだかってきた因縁の相手。さらに同大会準決勝4回、今年こその思いは強い。

『ルヴァンカップ』準決勝・札幌×G大阪は10月9日(水)・パナソニックスタジアム吹田、13日(日)・札幌ドーム、鹿島×川崎は9日(水)・等々力陸上競技場、13日(日)・茨城県立カシマサッカースタジアムに開催。決勝は10月26日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。準決勝、決勝の計5試合のチケットは発売中。