興梠慎三(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE

次が大事だ。

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10月2日の『ACL』準決勝第1戦でファブリシオと関根貴大のスーパーゴールで広州恒大に2-0で先勝し、公式戦11試合ぶりの白星、3か月ぶりにホーム埼玉スタジアム2002での勝利を飾った浦和レッズはその4日後の『明治安田生命J1リーグ』第28節・清水エスパルス戦でも逆転勝ちを収め、リーグ戦でも9試合ぶりとなる勝点3を積み上げた。19分にドウグラスの強烈なシュートを決められながら、前半の内に右・橋岡大樹のクロスを興梠慎三がDFの前に巧みに身体を入れて同点ヘッド。75分にはクリアボールを拾った橋岡が目の覚めるようなボレーシュート一閃。手数で上回った浦和が2試合連続でホームで勝利を掴んだのだ。これで9勝8分11敗・勝点35の10位。順位を3つ上げたが、『J1参入プレーオフ』へ回る16位のサガン鳥栖とは勝点4差のまま。

勝たなくてはいけない試合で勝った意味も大きい。前日の10月5日に鳥栖はFC東京に2-1で勝利していた。もし清水戦を落とすと、鳥栖との差は勝点1である。興梠も「今日は試合を通して戦えたと思うし、昨日の鳥栖の結果もあって、ポイントを取りたかった。今日は勝たないといけないという気持ちだった」と明かした。

大槻毅監督はこの勝利を喜ぶよりも次を楽しみにした。試合後に「今日勝点3を取ってうれしいけど、選手とともに感情を爆発させたというよりは、“また次に向かってがんばりたいな”というところ。選手とも“ブレずにやりろう”というところ。これまで我慢してやってきたので、表現できることが次に増えるようにトライしていきたい」と次節を見据えた。

重要な次の相手は大分トリニータである。10勝10分8敗・勝点40の8位に位置する。前半戦の快進撃を支えた藤本憲明が移籍してからは1勝4分2敗と勝ち切れない試合が続いている。前節の名古屋グランパス戦も、52分に3試合連続ゴールとなる三平和司のヘディングシュートで先制するも、その後名古屋の猛攻に耐え切れず試合終了間際に同点ゴールを許したのだった。

試合後、片野坂知宏監督は「前節の(ジュビロ)磐田戦もそうだが今節の名古屋戦も、決定機を決め切れない。それは本当に今このチームの課題で、残りのゲームでもそういうことが起きるのであれば目標達成は難しくなる。それを決め切るということを、トレーニングからやっていくしかない」と危機感を募らせた。しかも、浦和戦ではチーム得点王のオナイウ阿道はレンタル移籍のため出場できない。

『明治安田J1』第29節・浦和×大分は10月18日(金)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。