累計販売台数3000万台の軌跡

カシオ計算機は7月21日、電子辞書「EX-word」発売20周年記念イベントを東京・渋谷区の本社で開き、2016年6月末で世界累計販売台数3000万台を達成したことなど、これまでの歩みを振り返った。

執行役員の太田伸司CES事業部長は、世界累計販売台数3000万台達成に触れながら、「国内では80%弱のシェアで、欧州や中国でも50~60%のシェアを取れるところまできた。これからも『世界の教育に貢献する』という基本姿勢を続けていきたい」とあいさつした。

20年以上にわたって電子辞書の開発や企画に携わっている大島淳CES事業部12商品企画室長は、年代ごとに各製品の特徴や改良の経緯などを説明。電子辞書の市場が縮小するなか、「ウエートが大きい学生のうち、特に高校生を重要視して足固めした結果、生き残ることができた」と語った。

このほか、渋谷区立西原小学校の上林景一教諭が、学校での電子辞書の活用事例を紹介し、電子辞書を使うことで「自主的に物事を調べる習慣がつき、知識と知識をつなぐトレーニングにもなる」と述べた。

会場では、EX-word号機として1996年に発売となった「XD-500」や2016発売の最新機種「XD-Y20000」など歴代の主要モデルの展示もあった。