LIXIL CUP 2016を制し、トップリーグ3連覇を達成したパナソニック ワイルドナイツ (C)F.SANO LIXIL CUP 2016を制し、トップリーグ3連覇を達成したパナソニック ワイルドナイツ (C)F.SANO

『ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017』開幕まで1か月を切った。昨季は『ラグビーW杯』開催のため、2グループに分かれたリーグ戦とプレーオフトーナメント、その前の2シーズンは2ステージ制で覇権を争ったが、今季は4シーズンぶりに全16チームによる総当りリーグ戦となる。しかも、プレーオフはなし。シーズンを通じて、最強王者を決するのだ。

優勝争いは史上初の4連覇に挑むパナソニックが中心になるだろう。堀江翔太、田中史朗、山田章仁ら日本代表の主力を擁するパナソニックは、今季さらに世界最高のバックローのひとりと言われる豪州代表デービッド・ポーコック、『W杯』前の日本代表戦で世界選抜として3トライを挙げたタンゲレ・ナイヤラボロという大物を獲得。さらに大学生ながら昨年の『W杯』メンバーに名を連ねた藤田慶和、福岡堅樹、帝京大の『大学選手権』V7の原動力となった坂手淳史&森谷圭介が新加入した。チーム内の競争は激化の一途を辿る豪華メンバーを揃える。

昨季『LIXIL CUP』決勝にてラストワンプレーで1点差に迫りながら、ゴールを外し、準優勝と涙を呑んだ東芝も当然V戦線に絡んでくるだろう。リーチ マイケル、大野均、小瀧尚弘ら屈強なFW陣は健在。鍵は主将を務めるSO森田佳寿が握る。

4強の一角を担うヤマハ発動機と神戸製鋼も、今季こその思いは強い。五郎丸歩が新天地へ旅立ったヤマハは新外国人ゲラード・ファンデンヒーファーを補強し、高精度のキックを維持する。神戸製鋼はジム・マッケイ新ヘッドコーチのもと、さらにアタックに磨きをかける。

昨季はまさかの9位に終わったサントリーも逆襲を誓う。かつて2年連続MVPに選出されたジョージ・スミスが3シーズンぶりに復帰。豪州代表111キャップを誇り、ポーコックと並ぶ世界最高峰のバックローと称されるFLの加入は心強い。ほかにも、サンウルブズで著しいほどの成長を見せたSH茂野海人&SO田村優を有するNEC、同じくスーパーラグビーで自信をつけ、新主将に就任したCTB立川理道率いるクボタ、着々とチームを底上げしているトヨタ自動車、アマナキ・レレイ・マフィ&金正奎のバックローが強烈なNTTコムなど、上位進出へ向けて虎視眈々。注目チーム・選手は、枚挙に暇がない。14年目のシーズンは、まさに群雄割拠の様相を呈している。

気になる『トップリーグ 2016-2017』開幕戦のカードは以下の通り。8月26日(金)・パナソニック×ヤマハ発動機・秩父宮、サントリー×近鉄・ヤンマー、8月27日(土)・リコー×NEC・東芝×クボタ・秩父宮、Honda×宗像サニックス・トヨタ自動車×豊田自動織機・パロ瑞穂ラ、神戸製鋼×NTTコム・ユニバ、コカ・コーラ×キヤノン・うまスタ。開幕戦から第9節までのチケットは7月30日(土)午後11時59分までチケットぴあにて先行先着受付中。7月31日(日)午前10時より一般発売。