ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

8月25日、『W杯 アジア最終予選』UAE戦、タイ戦に臨む日本代表メンバーが発表された。日本サッカー協会・田嶋幸三会長が「日本は大丈夫だろうと思っていたら大間違い。日本サッカー界全体が勝ちに行かないと『W杯』には行けない」と警鐘を鳴らせば、ハリルホジッチ監督も「(2次予選初戦の)シンガポール戦を忘れてはいない。今回はさらに強い相手。(『アジア杯』準々決勝の)UAE戦のビデオを2回見たが、PK戦でなくともUAEが勝利にふさわしかった。オマルをフリーにしてはいけない」と同意した。

W杯 アジア最終予選 チケット情報

日本代表メンバーは以下の通り。
【GK】東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)、林彰洋(鳥栖)
【DF】長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、太田宏介(フィテッセ)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガー)、昌子源(鹿島)
【MF】長谷部誠(フランクフルト)、柏木陽介(浦和)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(セビージャ)、山口蛍(C大阪)、大島僚太(川崎F)
【FW】岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ミラン)、小林悠(川崎F)、原口元気(ヘルタ)、宇佐美貴史(アウクスブルク)、武藤嘉紀(マインツ)、浅野拓磨(アーセナル)

指揮官はベンチ入りの23名ではなく、24名選んだことを次のように説明した。

「この発表の15分前に槙野がケガをしたと情報が入った。さらにFWを7人にしたのは、浅野や武藤の状況がわからない。選手が合流してから、ケガに気付いても遅い。最終予選を戦うためにはさまざまな予測をしなくてはいけない。何かあってから慌ててはいけない。最終予選ではリスクは取れない。ロシアへのキップは必ず取らなければならないからだ」

浅野とともに選出された『リオ五輪』組の大島については「若い選手だが、かなりのクオリティがある。アグレッシブさでまだまだ伸び代はある。本大会に向けて、若い選手を信頼して使っていかなければならない」

またハリルホジッチ監督は、メンバーに入っていないふたりのJリーガーについて、言及した。鹿島の金崎夢生と川崎Fの中村憲剛だ。

「金崎はこのリストに入っていた。だが、前節の彼の言動(途中交代後、監督と握手を拒否し、激高した)は受け入れ難い。ああいう行動は日本代表にふさわしくない。攻撃的MFのバックアップで川崎の35歳の選手(中村)を用意している。彼は首位のチームで良いプレーをしている。信頼して当たり前。香川や清武に何かあれば呼びたい」

最終予選の厳しさを知る指揮官は「1試合目はいつも難しい。最終予選では私の好きな言葉であるビクトリーを探す。言い訳は探さない」と必勝を誓う。

『W杯 アジア最終予選』初戦となるUEA代表戦は9月1日(木)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。