『プロメテウス』ワールドプレミアの模様

リドリー・スコット監督の最新作『プロメテウス』のワールドプレミアが現地時間5月31日にロンドンのレスター・スクウェアで行われ、スコット監督を始め、出演者のノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロン、マイケル・ファスベンダーらが姿を見せた。

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『プロメテウス』は、『エイリアン』や『ブレードランナー』など数々の作品で斬新な映像世界を提示してきたスコット監督が新たに撮りあげた超大作。世界各国の遺跡から発見された“メッセージ”が指し示す宇宙の彼方に向かったプロメテウス号のクルーたちが、人類が決して触れてはならない“秘密”を目撃する姿を壮大なスケールで描く。

報道陣やファンがつめかけた会場には、本作の関係者だけでなく、映画監督のテリー・ギリアムや俳優のサルマ・ハエック、トム・ハーディ、音楽家のニック・ケイブらが出席。スコット監督は「映画作りはとても楽しかったから、仕上げるのは惜しい気がした。こういう映画を作る時は、ひとつの世界を1から作りだすようなものだから、すべてのものや人に思い入れがあって、終わってしまうと寂しい気がするものだ」とコメントした。また、スコット監督との仕事についてファスベンダーは「この仕事が現実だと実感した時には責任を感じて怖い気がした」と語り、ガイ・ピアースは「彼は自分の知識や能力を発揮するのと同じぐらいとても熱心に、他の人の意見や考えを聞こうとする。そういう態度で接してくれるから、監督が自分に対して大切な存在であるのと同じように、自分も監督にとって大切なんだという気持ちになれる」と振り返った。

本作は“人類の起源”が重要な題材になっているが、セロンは本作で描かれる“秘密”について「彼らは人間の根源を知ろうとして航海に出発したんだけど、映画のエンディングについては教えられないわ。もし何か言ったら、私はスナイパーに殺されちゃうだろうから。エンディングは知っているし、台本も読んだし、実際に出演もしているのに、びっくりして肘を椅子の金属部分にぶつけた瞬間が4回はあったわ」とジョークを交えながら回答。登壇者たちは本作が提示する“人類の起源”の描写に大きな自信を持っているようだ。

『プロメテウス』
8月24日(金)ロードショー