田中大貴(アルバルク東京) (c)スエイシナオヨシ 田中大貴(アルバルク東京) (c)スエイシナオヨシ

9月22日、日本バスケットボール界が新たなステージに立った。『B.LEAGUE』が華々しくスタートを切ったのだ。

B1リーグ戦 チケット情報

全面LEDコートに映し出される美しい映像とスタンドを彩るLEDライト・フリフラ、レーザーライトがコラボした幻想的な演出、E-girlsの姉妹ユニットShuuKaRenや各クラブのチアリーダーらによる圧巻のパフォーマンス、そして観客のボルテージを一層高める大音量の音楽と、ド派手なオープニングセレモニーは、「革新的」「サプライズ」「エキサイティング」という開幕戦のテーマを具現化するものだった。

メインである試合も、締まった好ゲームとなった。『NBL 2015-2016』レギュラーシーズン1位のアルバルク東京と、『bjリーグ』最多優勝の琉球ゴールデンキングスが代々木第一体育館に集った9132人を熱狂させたのだ。

試合は下馬評通りにA東京のペースで進む。試合開始6分半で東京Aは22-11とした。第2クォーター(Q)こそ一時、琉球に逆転を許すも、第3Qまで64-51と完勝ペース。しかし、最終第4Qに琉球が意地を見せる。残り6分30秒にチャローのレイアップで反撃の口火を切ると、それまで抑え込まれていた岸本隆一の3Pシュートも決まる。残り1分32秒には喜多川修平の3Pが決まり、3点差まで詰め寄ったのだ。最後は『B.LEAGE』初得点をマークしたギレンウォーターがフリースローを2本とも決め、80-75とし、熱戦に終止符を打った。琉球の脅威の粘りとともに、元NBAのギャレットのスピードあふれるドリブルや田中大貴のノールック背面パスなどがブースターの歓声を誘った。

歴史的開幕戦を勝利で飾ったA東京・伊藤拓摩ヘッドコーチ(HC)が「盛り上がる試合ができたのはよかった。だが、まだ59試合あるので、修整していきたい」と言えば、田中も「ビッグゲームに勝つことができたのはよかったが、長いシーズンの1試合、優勝しないと意味がない」と先を見据えた。

善戦むなしく惜敗を喫した琉球は、伊佐勉HCが「まず悔しい。開幕戦で見ごたえのある試合を見せられたのはよかった」と語れば、岸本も「とても悔しい。でも、もっともっとチームがよくなるキッカケになるゲームになった」と前を向いた。

川淵三郎前会長が「90点つけられる」、大河正明チェアマンが「やれることは精一杯やった」と評価した開幕戦は『B.LEGUE』の大いなる可能性を示した。

本日23日(金)の『B.LEAGUE』開幕戦・A東京×琉球のチケットは予定枚数終了。9月24日(土)・25日(日)には栃木ブレックス×秋田ノーザンハピネッツ・ブレックスアリーナ宇都宮、千葉ジェッツ×仙台89ERS・船橋アリーナ、三遠ネオフェニックス×川崎ブレイブサンダース・豊橋市総合体育館、滋賀レイクスターズ×シーホース三河・ウカルちゃんアリーナなど、B1・B2開幕17カードが全国各地でティップオフ。チケット発売中。