「エクオロジー」の新作は、会津木綿を使ったトリコロールカラーという面白い試み
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三つ目のカバーは奈良で約300年の歴史がある手紡ぎ手織りの織物メーカー「中川政七商店」とクオバディスのコラボによる「エクオロジー」。このカバーが面白いのは、会津木綿の織物を使ったいかにも和風のカバーを広げると、フランスの国旗にも使われているトリコロールカラーになっていること。原色を使わないシックな色使いなのに、上手い事トリコロールに見えるのが何とも楽しいのだ。しかも、それぞれの色のイメージはフランスの実際の土地をイメージしてデザインされていて、その土地の名前がカバーの名前になっている。つまり、製品としてはかなり洋風なのだ。その捻ったユーモアの感覚に、フランスらしさを感じる(フランスに行った事はないけどさ)。

広げると、トリコロールカラーになっている
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ペン挿しはペンで表紙を留めるカンヌキタイプ。このくらいアップにすると、会津木綿の独特な風合いも分かる
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中のレフィルは「ビジネス」と「エグゼクティブ」の二種類。閂型のペン挿しが付いていて、中にはカードポケットも備える。見た目のシンプルさの割に中々の機能的なカバーなのだ。あ、リフィルのデザインやサイズは従来のまま、この「エクオロジー」シリーズは、100%再生紙を使い、植物性インクで印刷したエコ仕様。カバーも、土に埋めると90%以上が微生物によって無害な物質に分解される生分解性素材で出来ている。今回の「中川政七商店」とのコラボカバーは、エコロジー素材である事に加えて、手織りの複雑な糸の絡みによる、手触りの良さや、ちょっとした凹凸が作る模様の美しさなど、とても「いい感じ」のカバーになっているのが、中々の魅力。素朴のようで、もう少しシャープな、和洋の両方の良さをまとめたようなデザインは、飽きずに楽しめそうだ。

 

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