興業収入が2億ドルを突破し、現在、今年公開されたアニメ作品中最大のヒットとなっている『ロラックスおじさんの秘密の種』(日本は10月6日(土)公開)。本作の主人公ロラックスおじさんの日本語吹き替え版キャストに決定した志村けんが、公開アフレコ会見に臨んだ。

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本作は、『怪盗グルーの月泥棒 3D』を手がけたアニメーションスタジオ、イルミネーションによるアトラクション3Dムービー。環境が悪化し、本物の木が育たなくなってしまった世界で、木を植えようと奮闘する少年と、森の守護者で“秘密の種”を守るロラックスおじさんが繰り広げる冒険を描く。

やや緊張した面持ちでスタジオ入りした志村は、特報映像などのアフレコの模様を披露し、「やったことないんで、オファーがあった時にはどうなるかなあと思った」と明かした。「コントは自分の間でできますが、決まった絵に声をあてるのは緊張しますね。しゃべるタイミングや間を合わせるところ、息遣いが難しかったです」と苦戦する部分も多かったようだが、「慣れれば楽しいです」と早くも手ごたえが感じられた様子。また、彼が演じる不思議な森の住人ロラックスおじさんについては、「心が優しく、ちょっとおっちょこちょい」としつつも、「僕と違うのはいやらしいところがないところかな。女性との絡みがなくてがっかりした」とおどける場面も。

日本で“おじさん”と言えば、志村の代名詞ともいえる“変なおじさん”が思い浮かぶが、「変なおじさんは東北訛り。ロラックスおじさんにはなるべく入れないようにしてるんですが、『そうです、私がロラックスおじさんです』という自己紹介の場面はどうしても似ちゃいますね」と、どうやらおなじみの“志村節”は劇中でも健在のようだ。本作が洋画吹き替え初体験となる志村が、劇中でどのような演技を披露するのか、今から楽しみに待ちたい。

また、この日はサブキャラクターの日本語吹き替え版キャストとして、山寺宏一や宮野真守、京田尚子、LiLiCo、国本武春(浪曲師)らの参加も発表された。

『ロラックスおじさんの秘密の種』

取材・文・写真:渡部あきこ