左から、加藤潤一、今井隆文、諏訪雅  撮影:石阪大輔 左から、加藤潤一、今井隆文、諏訪雅  撮影:石阪大輔

アミューズ所属俳優による演劇集団・劇団プレステージと、京都を拠点に独自のコメディを発信するヨーロッパ企画の初タッグが実現する。タイトルは『突風!道玄坂歌合戦』。“歌合戦”と銘打っているがどんな作品になるのだろうか。脚本・演出を手がけるヨーロッパ企画の諏訪雅と、劇団プレステージの今井隆文、加藤潤一が抱負を語った。

劇団プレステージ×ヨーロッパ企画『突風!道玄坂歌合戦』チケット情報

2014年に『夢!鴨川歌合戦』を手がけた諏訪。その独特のミュージカル世界は“諏訪ミュ”と呼ばれ、人気を得た。「そんな“プチ・ミュージカルみたいな”ものが、またできたらいいなと思っていたら、(企画書では)なぜか大々的にミュージカルをやるかのようになっていて」と笑う。

事の発端は、たびたび諏訪と共演していた今井からのラブコールだ。「だってヨーロッパ企画さん、面白いですもん!」と今井。「5月に京都で打ち合わせしたんですよね」と今井が振り返ると、諏訪は「そんな前に打ち合わせしてたんかあ…、もっと早く準備してたらよかった!」と進行状況を打ち明けつつ「いや、プロットを早く固めてがんばります!」

舞台は東京・渋谷。道玄坂の敵対するピザ店同士が歌合戦を繰り広げるという。「登場人物は、だいたいピザ屋の店員(笑)。で、それぞれが“ピザ愛”を歌い上げます。加藤君の役は渋谷を愛しすぎて、渋谷から争いごとをなくしたいと考えている警察官。ピザのことは考えなくていい(笑)」と諏訪。「劇団の公演は2年ぶりの出演」という加藤は、近年、本格的ミュージカルに次々と出演しているが「確かにピザのミュージカルってほかにないですね(笑)」と妙案に笑いながら膝を打つ。諏訪も「(本作では)普通は題材にならなそうなところにスポットを当てて、会話劇と地味な歌で展開する“プチ・ミュージカルみたいな”新しいジャンルをやろうと。音楽は『夢!鴨川歌合戦』でもお願いした伊藤忠之さん。彼の可愛い音楽、大好きですね」。

二劇団のメンバーたちがどう交わるかも興味深い。「どんな関係性が生まれるか、まだ読めないところはある。稽古でエチュード(即興劇)をやりながら、そこで出てきたものを作品にも反映させていきたい」と諏訪は語る。さらに、紅一点の藤谷理子を「可愛いし歌も上手い」と絶賛。「うちの劇団員は女性とあまり絡んでいないので、どうなるのか楽しみ」と今井も期待する。「歌わせない」と諏訪に宣告された今井は「果たして僕は歌えるのか!? ぜひ観ていただきたい(笑)」とも。加藤も「コメディって誰もが楽しめるもの。ミュージカル好きのお客さんにもぜひ来ていただきたいです」と、久しぶりのホームでの舞台を心待ちにしているようだ。

公演は12月7日(水)から20日(火)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。チケット発売中。

取材・文:加藤智子

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