2.“異性の大親友”をわざわざ載せる?

34歳の女性は、インスタグラムで彼氏の浮気を知りました。

彼女自身もSNSが好きで、インスタグラムやツイッターなどを毎日見るそうですが、彼氏の浮気相手は「フォロワー数やいいねの数が多くて、人気のある女性」だったそう。

その女性は、彼氏が“友達のひとり”として以前彼女に紹介してくれた人で、彼氏の「遠距離恋愛中の彼氏がいて、でもラブラブ」という言葉を彼女は疑いませんでした。

SNSのアカウントまでは知らなかったのですが、たまたまインスタグラムの検索で女性を見つけ、軽い気持ちで投稿を見たそうです。

「そうしたら、一ヶ月くらい前の投稿で、私の彼氏がいたんですね。

運転中の彼氏の横顔を撮ったもので、『大親友と今日もドライブ』と書いてありました。

でも、雰囲気は完全に恋人。その前後の写真も彼氏が食べている様子とか後ろ姿とか、カップルが撮るものとしか思えなくて」

もう一つ、彼女がふたりの浮気を確信したのは、彼氏から聞いていた「遠距離恋愛中の彼氏」がいっさい登場しないことにもありました。

女性の投稿で出てくる男性はほとんど彼氏。しかも投稿の日は彼氏からの連絡がほとんどなかったことも思い出し、「後ろめたいから誰といるかも言わないし、連絡もしない」と彼女は思ったそうです。

この彼氏の場合、普段は特に浮気を疑うようなことはなかったのですが、

「問い詰めたら、あっさり私に嘘をついて会っていたことを吐きました。

女性に遠距離恋愛中の彼氏がいることもふたりで考えた嘘で、私に紹介したときはすでに隠れて浮気していたんだと思います」

と、騙され続けてきたことにショックを受けていました。

わざわざ“大親友”と書いて堂々と投稿している女性には驚きますが、その違和感は写真では隠せないもの。

彼氏は、女性がこういう投稿をしていたことを知らず、その衝撃から打ち明けてしまったのでは、と思いました。

「はっきり書かないけれど、親密な関係にある異性の存在を匂わせる投稿」は、SNSで多く見られます。

名言できないような相手なら隠し通せばいいのにと思いますが、彼女たちの投稿は「本当は気づいてほしい」気持ちが透けて見えるのが特徴です。

公にできない、後ろめたい関係は、気持ちが抑圧されているのでどこかで“ガス抜き”のような出口を求めます。

それがSNSへの投稿であり、見てもらうことで「実は相手がいる自分」に満足したいのだな、と感じました。