新陳代謝を促す コンナムルクッパ(豆モヤシのスープごはん)

本場、全州「ヒョンデオク」のコンナムルクッパ。生卵が添えられる

豆モヤシの名産地、全羅北道(チョルラプッド)の名物。豆モヤシに豊富に含まれるアミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、肌の新陳代謝を促進し、うるおいを保つ効果があるといわれている。また、アスパラギン酸にはアルコールを分解する効果もあるので、二日酔いのとき食べるものとしても人気がある。

全羅北道の中心都市、全州(チョンジュ)には、朝から行列ができる専門店がいくつもある。なかでも「ヒョンデオク」「ウェンイチッ」「サムベクチッ」は有名。ヒョンデオクはかつて全州の南部市場でおばあちゃんが切り盛りする小さな食堂に過ぎなかったが、今では全国でチェーン展開され、ソウルでもあちこちで食べることができる。

豆モヤシがあれば自分でつくることもできるが、アスパラギン酸はひげの部分に多く含まれているので、ひげを取らずに調理すべし。スープのダシはイリコや牛肉などでとり、豆モヤシのシャキシャキ感を残すように軽く煮るとよい。

全州ヒョンデオク新沙洞ガロスキル店
江南区新沙洞511-5 TEL:02-515-9321
24時間営業(日曜21:00~7:00休)
6000ウォン

 

鄭銀淑:ソウル在住の紀行作家&取材コーディネーター。味と情が両立している食堂や酒場を求め、韓国全土を歩いている。日本からの旅行者の飲み歩きに同行する「ソウル大衆酒場めぐり」を主宰。著書に『美味しい韓国 ほろ酔い紀行』『釜山の人情食堂』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』など。株式会社キーワード所属。