鹿島アントラーズは歩みを止めない。『FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2016』決勝でレアル・マドリードと凄まじい試合を繰り広げ、世界中を驚かせたJリーグ王者はさらなる進化を約束した。試合後、石井正忠監督は「この大会を通して選手全員が成長してくれた。私自身も勉強になった」と自信を覗かせた。と同時に「こういうテンションの試合を続けていかなければ、世界と差がつく」と危機感も明かした。世界のトップクラブと伍するためには、日々レベルアップし続けなければならないのだ。

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そこで『天皇杯』である。鹿島が世界に照準を合わせる以上、26日間で7試合を戦ったハードな日程の疲れも、アジア勢初の『クラブW杯』ファイナリストとなった達成感も関係ない。『クラブW杯』準優勝クラブに、ふさわしい戦いが求められる。

もちろん、ライバルたちも黙ってはいない。準々決勝でカシマサッカースタジアムへ乗り込むサンフレッチェ広島だけではない。準々決勝に勝ち残った7クラブは鹿島の大善戦を誇りに思うとともに、それを大きく上回る悔しさを感じていることだろう。そう、これ以上、鹿島を走らせるわけにはいかないのだ。

12月24日(土)に行われる準々決勝のカードは次の通り。
横浜F・マリノス×ガンバ大阪・日産スタジアム
鹿島アントラーズ×サンフレッチェ広島・茨城県立カシマサッカースタジアム
大宮アルディージャ×湘南ベルマーレ・NACK5スタジアム大宮
FC東京×川崎フロンターレ・味の素スタジアム

準決勝は横浜FM対G大阪の勝者×鹿島対広島の勝者・ヤンマースタジアム長居、大宮対湘南の勝者×FC東京対川崎Fの勝者・日産スタジアムのカードで、12月29日(木)にキックオフ。決勝は2017年1月1日(日・祝)・市立吹田サッカースタジアムにて開催。決勝のチケットは予定枚数終了。準々決勝・準決勝の全6カードのチケットは発売中。

あのレアル・マドリードを苦しめた鹿島が一気に頂点を駆け抜けるのか、鹿島の躍進に刺激を受けたライバルたちが意地を見せるのか。いよいよ佳境に入った『天皇杯』を見逃すな。