中鶴隆彰(サントリーサンゴリアス) (c)スエイシナオヨシ 中鶴隆彰(サントリーサンゴリアス) (c)スエイシナオヨシ

サントリーの4年ぶり7度目の優勝か、パナソニックの2年連続6度目の戴冠か。『日本選手権』決勝が1月29日(日)・秩父宮ラグビー場でキックオフを迎える。

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前回の対決は4か月前。『トップリーグ』第4節で激突し、45-15で完勝したサントリーはそのまま勢いに乗り、開幕戦に続き2敗目を喫したパナソニックは4連覇に黄色信号が点ったのだった。果たして、サントリーは全勝で4年ぶり4度目の優勝を勝ち取り、パナソニックはヤマハ発動機の後塵の拝す3位に甘んじた。

『トップリーグ』の結果を見て、「サントリー有利」と見るのは早計だ。

『日本選手権』準決勝では、両チームの状況は逆転した。スコアこそサントリー54-29帝京大、パナソニック36-24ヤマハだが、試合内容は好対照。後半にスクラムで圧倒し、勝負を決めたサントリーだが、前半は『大学選手権』V8王者に21-21。沢木敬介監督は「非常にだらしない試合内容」と憤慨した。一方のパナソニックは、前半に風下のエンドを選び、後半勝負を狙ったヤマハを前半で33-7と突き放した。

前戦の結果を踏まえ、「パナソニック有利」と見るのも早計だ。

サントリーが全勝Vを決めたのは、準決勝の1週間前である。しかも、昨季は9位に沈んでいる。戦前、選手たちは口々に「大学生と思わず戦う」と語っていたが、どこかに隙が生じても致し方ない。逆に勝負の怖さを痛感したサントリーが決勝で同じ過ちを犯すとは考えにくい。

キックオフ48時間前に発表される登録メンバーは以下の通り。
【サントリー】
1石原慎太郎、2青木佑輔、3須藤元樹、4ジョー・ウィーラー、5真壁伸弥、6ツイ ヘンドリック、7ジョージ・スミス、8小澤直輝、9流大、10小野晃征、11江見翔太、12デレック・カーペンター、13村田大志、14中鶴隆彰(鶴の字は雨冠に隹・鳥の順)、15松島幸太朗、16中村駿太、17森川由起乙、18畠山健介、19篠塚公史、20西川征克、21日和佐篤、22中村亮土、23塚本健太

【パナソニック】
1稲垣啓太、2堀江翔太、3平野翔平、4谷田部洸太郎、5ヒーナン ダニエル、6布巻峻介、7西原忠佑、8デービッド・ポーコック、9田中史朗、10山沢拓也、11福岡堅樹、12林泰基、13リチャード・バックマン、14山田章仁、15笹倉康誉、16坂手淳史、17川俣直樹、18ヴァル アサエリ愛、19飯島陽一、20ホラニ 龍コリニアシ、21内田啓介、22森谷圭介、23タンゲレ・ナイヤラボロ

MVP&トライ王&ベストフィフティーン・中鶴と日本代表・福岡の韋駄天WTB対決に得点王・小野と大学生SO・山沢の司令塔対決、流&日和佐×田中&内田のリーグ屈指SHコンビ対決、さらに世界中のラグビーファンが羨むスミスとポーコックの新旧豪州代表ボールハンター対決などなど、注目のマッチアップは枚挙に暇がない。チケット発売中。