シャープの営業のすべてを知る人物がエディオンの執行役員に

「月曜日(2月20日)の朝礼で久保会長(兼社長)が新氏を突然紹介したので、みんながエーッ!?と驚き、どよめきがおきた」。

エディオンが2月22日に正式発表した、シャープの常務だった新晶氏を執行役員に招き入れる電撃人事は、エディオン社内はもちろんのこと、「どうなってるの?」と競合メーカーも関心を示さずにはいられないほど、業界内に衝撃が走った。新氏は、2017年3月1日付でエディオンの執行役員営業本部ELS統括部長に就任する。

シャープの国内営業本部長や販売会社であるシャープエレクトロニクスマーケティングの社長を務めた経験もある新氏は、記者会見でプラズマクラスター発生機を首からぶら下げて登場するなど根っからの営業マンだ。

PM2.5が話題になったときも、すぐさま大阪の本社や九州の営業所にガーゼで外気のチリを吸い込むように号令を出し、空気清浄機の実例販売の販促ツールに活用するなど、アイデアを俊敏に具体化する行動力を持ち合わせている。

鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープを買収した後も、アジアや中近東を統括する責任者として手腕を発揮。液晶テレビ「AQUOS」を御輿に見立てて現地の人が担ぎながら練り歩く販促を仕掛けるなど、新流は海外でも健在だったようだ。

エディオンではリフォームと海外進出のキーパーソンに

エディオンは新氏にアジア進出の足がかりと、リフォーム事業のてこ入れを期待する。同社では09年に5店舗でリフォームを取り組み始めたのをきっかけに、13年に本格的に事業化して全社で取り組んでいる。ELS統括部は文字通り、同社のエコ商品やリビング(リフォーム)、太陽光発電システムなどを扱う本丸となる部署で、2016年3月期の売上高は約454億円に上る。

売上高に占めるリフォーム事業の構成比は、直近の17年3月期の第3四半期決算で6.4%。この比率を10%まで引き上げたい考えだ。アジア進出については、「報道の通り」(エディオン広報部)と、新氏の海外での経験を生かした家電量販店の展開を視野に入れる。

シャープの営業ノウハウのすべてを知る新氏。エディオンでも営業手腕をフルに発揮して話題になることは間違いないだろう。(BCN・細田 立圭志)

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