『ウェイバック -脱出6500km-』(C)2010 Siberian Productions,LLC.

コリン・ファレル、ジム・スタージェス、エド・ハリスらが出演する映画『ウェイバック -脱出6500km-』の予告編とポスター画像が9月の日本公開を前にこのほど解禁された

『ウェイバック -脱出6500km-』予告編

本作は、無実の罪で囚われた兵士が、6人の仲間と共にシベリアの矯正労働収容所を脱出し、シベリアから、モンゴル、ゴビ砂漠、チベット、ヒマラヤを越え、インドまでの6500kmを歩いて生き抜いた実話を基に映画化。『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のジム・スタージェスが主人公ヤヌシュを演じるほか、『ザ・ロック』のエド・ハリス、『トータル・リコール』のコリン・ファレル、『ハンナ』のシアーシャ・ローナンが出演する。

監督を務めたのは『いまを生きる』や、『トゥルーマン・ショー』、『マスター・アンド・コマンダー』など、極限状態の中で人間の本質があらわになっていく様を描いてきた名匠ピーター・ウィアー。本作でも、過酷な自然環境を旅する男たちの姿を描いたウィアー監督は「登場人物達と共に旅する中で、彼らの行動や性格があの過酷な状況でどのような影響を受けるかが見えてくる。自立が矯正労働収容所での必要条件だが、この旅でもし生き残ろうとするならば、男達は互いに頼り合い、それぞれが自分の周囲に作った壁を壊さねばならない」と説明する。本作は実話を基にした作品だけに、矯正労働収容所で生き残った人や、犠牲者の親族と話すなどのリサーチを行ったそうで、「この素晴らしい人達と話すことで、私は彼らが歩んだ歴史に対して強い責任感を感じた」と振り返る。

このたび公開された予告編では、決死の覚悟でシベリアを脱出した男たちが6500kmの道で体験する極寒、炎暑、飢餓に苦しむ姿が次々と写し出されていく。俳優たちは実際にサバイバル生活を経験し、飢えと疲労によってどのように身体が変化していくのかを実感したそうで、リアリズムを重視するウィアー監督の映像哲学と題材への責任感が見事に映像化された作品に仕上がっているようだ。

『ウェイバック -脱出6500km-』
9月8日(土)より銀座シネパトス他にて全国公開