アイリスオーヤマの石垣達也家電事業部統括事業部長

["\n エアコンを皮切りに大型白物家電事業への新規参入を4月13日に発表したアイリスオーヤマの石垣達也家電事業部統括事業部長は、国内大手家電メーカー9社の競争が激しく参入障壁の高い市場の攻略法に「Wi-Fi搭載のエアコン」と「単身、少人数世帯」の2点を挙げた。

\n 4月28日に発売する「ルームエアコン IRW-2817C」は、外出先からスマートフォンで電源のオン/オフや温度調節、タイマー設定などができるよう、室内機にWi-Fi機能を内蔵した。

\n 他社からもホームネットワークへの接続機能に対応したエアコンは販売されているが、別売りの無線アダプターを本体に接続しなくてはならない。「アダプターの別途購入費用と、それを取り付けるための業者に依頼する手間と費用がかかり、結果的に割高になる」と石垣統括事業部長は指摘する。

\n 「単身、少人数世帯」にターゲットを絞ったのは、アイリスオーヤマならではの「引き算のモノづくり」が生かせるからだ。「国内市場は高価格、多機能化で高所得者向けの価格設定の流れがある」と石垣統括事業部長が分析する背景には、開発段階で機能ありきの議論が先行し、コストが積み上がっていく手法がある。その結果、ファミリー層向けの広いリビングに設置するモデルが主力になっているという。

\n 一方、アイリスオーヤマの場合、最初に想定売価を決定し、それを実現するために不要な機能を削ったり、絞り込んでいく引き算の開発手法をとっている。例えば今回の製品でいえば、他社が横並びで搭載しているフィルター掃除機能は、割り切って搭載していない。

\n 「決して安売りではなく、単身・少人数世帯が『ちょうどいい』『なるほど』と納得できるスペック、値ごろ感のある製品をつくってる」と石垣統括事業部長は語る。

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初年度の目標は15万台

\n エアコンの販売目標は2017年12月期までに15万台とする。市場シェアは約2%とわずかだが、初年度はテストマーケティングの意味合いが強い。今後はラインアップの増強に加え、エアコン以外の冷蔵庫や洗濯機の新規参入も目論む。

\n 09年に家電市場に本格参入して以降、売上高は年々伸びており、17年は単体で1550億円を計画。そのうち家電事業は730億円で47%を占める。家電事業が売上高の半分以上になるのも時間の問題だ。

\n 「1-3月はIHジャー炊飯器がオーダーに生産が追いつかないほど好調で、17年の家電事業の計画値を達成できそうなペースで進捗している」と語る石垣統括事業部長。「総合家電メーカー」になる目標に向けて着実に歩を進めている。(BCN・細田 立圭志)

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