(左から)長谷川葉音、木村祐一、内山理名、松本和巳監督

 映画『single mom 優しい家族。』の製作発表会が9日、東京都内で行われ、出演者の内山理名、木村祐一、長谷川葉音と松本和巳監督が出席した。

 本作は、シングルマザーの実態を知ってもらいたいという松本監督の思いから企画がスタート。クラウドファンディングで製作費の一部を募集している。企画に賛同した北海道ニセコ町町長の協力のもと、今月20日から全編ニセコ町での撮影が決まっている。

 松本監督の取材で明らかになった、シングルマザーに起こった実際のエピソードやシングルマザーが背負っている問題などが台本に反映されているといい、シングルマザーの空愛実を演じる内山も「台本を読んだ時に胸が苦しくなってしまって」と、その生々しさを振り返った。

 さらに「(演じる)年齢も私と同じぐらいで、想像することもできるし、気持ちは分からなくないって言い切れる。孤独とか人間らしいところを演じることができたら成功だなって思います。人間くささをいっぱい出していきたい。そして苦しんでいる女性の支えになれたら」と抱負を語った。

 一人娘のEMILY役で映画初出演となる長谷川は「演技も初めてなので緊張もしています。私のお母さんもシングルマザー。今回のお話では、私もEMILYの気持ちが分かる。精いっぱい演じられればと思います」と意気込みを語った。

 また、人とうまくコミュニケーションが取れない発達障害のミニカー職人を演じる木村は「ある種、没頭したらそれしか見えないような職人肌の男。監督から役柄について3時間も説明をいただいて、映画の上映時間が90分ということなので倍ぐらい。熱意は完全に伝わっています」と笑いを誘い、「ディスカッションして発揮していくのが自分でも楽しみ。ワクワクしています」とクランクインを心待ちにしていた。

 映画は2018年5月からロードショー予定。