『マダガスカル3』日本語版でマーティの声を演じた柳沢慎吾

『カンフー・パンダ』シリーズや『長ぐつをはいたネコ』のドリームワークスアニメーションの人気シリーズ第3弾『マダガスカル3』が8月1日(水)から日本公開される前に、本シリーズの日本語版でシマウマのマーティの声を演じている柳沢慎吾がインタビューに応じた。

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『マダガスカル』シリーズは、故郷のアフリカに帰ろうとNYの動物園を抜け出すも、なぜかマダガスカル島に着いてしまったライオンのアレックスたちが行く先々で大冒険を繰り広げる作品。最新作では、なぜかヨーロッパで追われる身となってしまったアレックスたちの冒険が描かれる。本シリーズで柳沢が声を演じるマーティは、アレックスの親友で、いつもハイテンションな動きと喋りで仲間たちのムードを盛り上げる存在だ。

前作から約3年ぶりにマーティに再会した柳沢だが「すぐにマーティに入れました! 最初に音響監督さんに『前のやつ観ますか?』って言われたんですけど、そのまま収録に入っちゃいましたね」と笑顔で振り返る。しかし、マーティはセリフの量が多く、そのすべてが早口でハイテンションだ。「前回は扁桃腺を腫らしながら収録したんですけど、今回も“ア~!”とか“ワオ!”とか高い声はだんだん出なくなってくるんですよ。マーティはセリフも速いんで」。

確かにハイテンションで動き、喋りまくるアニメーションの口の動きにあわせてセリフを言い、かつマーティのキャラクターを表現するのは至難のワザだ。しかし、警察のドキュメンタリー番組や高校野球をひとりで実演してしまう柳沢の観察力と構成力は並大抵のものではない。本シリーズでも画面のキャラクターをじっくり観察し、オリジナルの要素を活かしながら、柳沢にしかできないマーティを演じている。「子どもの頃から観察がとにかく好きだったんですよね。セリフを言うだけなら簡単なんですけど、マーティの顔の動きと日本語のセリフをあわせると『オリジナルの言い方ではニュアンスが違うだろ?』という部分もあったんです。今回もこれまでと同じスタッフの方だったし、テンポよく収録してもらえたので、楽しく収録できました。ちなみに、出来上がった音声をLAのスタッフがチェックしたらしいんですけど『グレート! シンゴヤナギサワは最高だ!』って。こんなにお褒めの言葉をいただいたことはなかったんでうれしかったですね」。

3作に渡って声を演じてきた柳沢にとって、マーティは今では“役”を超えた存在のよう。柳沢は「マーティの顔が俺に見えてしょうがないんですよ! 振り返った顔とか俺に似てるなぁ、と。シリーズ1と2も良かったけど、3は最高傑作! 50歳にして一番“いい夢”を見ましたね」と満面の笑みを見せた。

『マダガスカル3』
8月1日(水) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
※3D/2D同時公開