宿題代行業を利用する一番のデメリット

宿題代行業者は依頼主の子どもの筆跡を真似てみたり、完璧な正解を記入してしまうと大人がやったことが学校側にばれてしまうので、微妙に答えを間違えてみたり、先生を欺く術を熟知しているのでこれを駆使します。

もし、嘘がばれてしまったらサービスの意味がなくなるからです。

けれども、先生を騙すことができても、子どもの心は騙せません。子どもは「僕がやったものではない」「私が書いたものではない」ことを一番知っています。「お金を払って宿題を他人にやってもらい、先生にばれなければそれでいい」という経験をさせてしまっているのです。

9月1日に赤の他人の大人が書いた作文やプリントを先生に「はい、宿題をやってきました」とシレッとした顔を繕って出すとき、子どもがどんな気持ちでいるか想像してみてください。

どうしたらよいのか

「進学のための塾の課題に追われている」「親が見てやれない」「長期の旅行に行く」など、宿題をやりきれない事情は家庭によりそれぞれあります。

宿題をやりきれないことを親からもはっきりと学校側に伝えることが必要です。担任との話し合いです。

また、やり切れる量の宿題を出されているのに子ども自身がさぼっている場合は、親が変な小細工をして先生を騙すのは止めましょう。

8月31日に徹夜して大変な思いをしたり、自由研究を提出できずに恥ずかしい思い、つまり失敗体験をすることで「来年の夏休みからは計画的にこなそう!」と反省するようにもなります。それを親がお金を払って責任を取る必要はないのではないでしょうか。

まとめ

学校から「お子さんが宿題をきちんとやるように、お家の人が見てください」と指示があることもあり、“子どもが宿題をやらない=親の責任”と追い詰められ、お金で解決する宿題代行サービスに頼りたくなってしまう気持ちも分からなくはありません。

世の需要があるため、こんなサービスも出てくるのですね。でも、子どもの教育のためのこのサービス、お掃除などの家事代行業とは意味が違います。

皆さんはどう思いますか?